読書感想

日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則を読んでみた

投稿日:2014年5月25日 更新日:

nitijou_iraira

私は普段あまり怒らない呑気な人間ですが、それでも時折イライラしてしまうことがあります。イライラは良くないなぁと思い、いろいろな本を読んで勉強しています。

先日「日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則」という本を読んでみたところ、とても良かったのでここで紹介したいと思います。




本書の内容について

誰かに不満を持っているときは、相手の悪いところ並べ上げて、自分を正当化してしまうことは誰にでもありますよね。

あいつが悪い→自分は正しい→だからイライラする

こんな流れです。よくありますね。

本書はこの考え方がいかに不毛であるか気づかせてくれます。

日常によくある具体例(洗濯物をとりこむとか)を基に、イライラを解消する方法を物語化しているので、誰にでも読みやすい内容だと思います。

物語の終盤は衝撃的な展開になるのでちょっと日常的とは言えませんが、それでも自己啓発に役立つ内容であることは変わりません。

「箱」とはなんぞや?

タイトルにある「箱」ってなんでしょう。ちょっと不思議ですよね。

「相手をどのように見始めたか」

イラッとしたとき、相手を非難する理由を並べ立てると思います。

  • 遅刻するのが悪い
  • ルールを守らないのが悪い

これがイライラの始まりですね。

「自分をどのように見始めたか」

相手を非難すると同時に、自分を正当化する理由を考えます。相手を非難する自分を正当化する理由です。

  • 自分は遅刻せず真面目に出社している
  • 上司だから叱るのは当たり前

これが次のステップ。

箱に入った状態

相手を非難し、自分を正当化している状態を、僕たちは『箱に入っている』と定義しているんだ

相手を非難し、自分を正当化している状態

ありがちですね。日常茶飯事のような気がします。しますよね?しませんか?

これが箱に入っている状態

いったん箱に入ると、なかなか抜け出せなくなるようです。そりゃそうです、自分はなにも悪くないんだもん。抜け出す必要があるとは思いません。

しかし、このままではイライラは解決しません。だから箱から抜け出す必要があるわけです。

箱から抜け出す第一歩が箱に入っていることに気づくことです。自分が箱に入っていることに気づければ、箱から半分は出られたようなものだそうです。それだけ気付くことが大事なんですね。

箱に入ってしまうきっかけ

人と接しているとき、行動は同じでも心の持ち方には二通りあります。

ひとつは、人を人として見る【思いやりの心】

これ大事ですね。言われなくても大事だってことがわかります。しかし問題はもうひとつの心です。

「もう一つは、人をモノとして見る【抵抗心】。相手をモノとして見ると、じつは現状を見ていないということが起こる。事実が見えなくなるんだよ。もしも見えていたとしても、相手や、相手のしていることには、自分や自分がしていることほどの価値はなく、意味もないと思っている。俗に言う、上から目線ってやつだ。相手を見下すというのは、相手の存在価値を否定してしまうことなんだよ」

心当たりがありすぎてヤバい。というか、これってよくある話のような気がします。

相手をモノとして見る見方には以下の3つがあるそうです。

(1)相手を「邪魔なモノ」「障害物」として見る
(2)相手を「便利な道具」として見る
(3)相手を「無関係」「無関心」な存在として見る

人を非難しているとき、仕事の邪魔とか、自分の出世の邪魔とか、考えている人はいますよね。人として接していない心は相手にも伝わります。なんとなくわかりますよね。

モノとして扱われたら誰だって反抗的な態度になります。これでは相手も「箱」に入ってしまいます。こんな風に悪循環が続くわけですね。

世界中の問題

本書で一番関心した点は、これらの問題は世界中で起こっているという考え方です。

自己啓発本では自分が変わらなければいけないという記述はよく見かけます。でも、「自分だけなの?全部、自分が悪いの?」って考えると悲しいです。

本書でも「100%自分が悪い」という姿勢ですが、それはあくまでも「自分の問題」に対する考え方について言っています。

これは、みんなの、いわば世界中の問題なんだよ。
中略
目の前に座っているあのおばさんも、コーヒーを運んでくれるウェイターさんも、みんな同じような症状で悩んでいるんだよ。だから、落ち込むことはないんだ

本書では、主人公だけでなく上司や部下の箱の中の心理状態も書かれているのが面白いです。

自分だけじゃないという説明は救われるものがあります。

みんなの問題なんですね。

さいごに

本書は自分の心のあり方を客観的に見つめる方法を教えてくれます。

「箱」の考え方を参考にして、イライラを開放したいと思います。

それではまた。

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