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お年寄りに靴を売ってくださ〜い!

投稿日:2014年6月23日 更新日:

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photo credit: Ed Yourdon via photopin cc

「年寄りの靴が売ってないんだよ」とは70歳の母の言葉です。新しい靴を買おうと思っても売っている店がないらしい。まったくないわけではないけど、サイズや色、デザインがほとんど選べない品ぞろえということだ。高齢化が進んでいるわりには年寄りのための店が少ないのはどういうことだろう。



お金はあるのに店がない

私は母は活発なスーパーおばあちゃんだ。

関連記事:【高齢者住宅のウソ】床の段差はあったほうが良い

自転車で市内の端まで平気で行ってしまう機動力を持っている。ガンタンクよりも機動力が高い。普通の70歳の老人と比べたら3倍は早く動けるので赤い服が似合いそうだ。

そんな母の悩みは年寄りの店がないということらしい。

行きつけの店はイトーヨーカ堂などの大手スーパーだが、老人用のアイテムが少ないらしい。ちなみに大手スーパーは行きたいわけではない。個人商店が減ってしまったから選択の余地がないだけだ。

「年金が入ったから靴でも買おうかと思って店に行っても良いのがないんだよ。気に入ったのがあったとしてもサイズが少ない。売る気があるとは思えないよ。」

こんなことがよくあるらしい。

年寄り用の靴が売ってないのはなぜか

「欲しいサイズがないから取り寄せてほしい」とお願いしたら「いつ入るかわからない」と言われた。

「いつ入るかわからないなんて馬鹿にしてる。ありゃ売る気がないんだよ。」

まったくその通りだ。流通はどうなっているのか。POSレジは機能してないのか。この現状には販売店側の怠慢があるように思う。大手スーパーなら他店の在庫移動だってできるだろうに。

聞いてますか?スーパーの人。

彼ら高齢者は若い人ほど娯楽に金を使わない。何に使うかといえば生活必需品がメインだ。

そして、高齢者は安物を嫌う。少なくとも私の母は1000円のジーンズなんて買おうと思わない。『安かろう悪かろう』という言葉が生まれた時代の人たちは、安いモノに魅力を感じないからだ。もちろん金がなければ安いモノを買うが、頻繁にショッピングをしない高齢者ほど『買うのなら良いモノ』という意識がある。靴もその一つだ。

年寄りはショッピングを楽しむ。たまの買い物は良いもを吟味して選びたい。そのためには少しくらい高いモノでも買う。良い買い物をした喜びを感じたい。

スーパーは、この高齢者の購買意識を理解してないのではないだろうか。

サービスが人口比率と合ってない

母に言われて気づいたことがある。

それは年寄り向けの商品アイテムが少ないことだ。

消費のサイクルから考えれば、若年層向けのアイテムが多いのはうなずけるが、それにしても年寄り向けのアイテムが圧倒的に少ない。

日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢化社会といえる。総務省が発表した2013年9月15日時点の推計人口によると、65歳以上の人口は3186万人となり、総人口に占める割合は25.0%と過去最高を更新、人口の4人に1人が高齢者となった。
Wikipedia-高齢化社会-より

どうだろう。街を見渡してみて、人口の4人に1人が高齢者に対応しているだろうか。

人口の25%を占める高齢者を受け入れている街づくりができているだろうか?

高齢者向けサービスの機会損失

高齢化の問題を取り上げるとき、介護サービスは話題になるが生活必需品の供給はどうだろう。

少なくとも私の家の近所には高年齢者向けの店舗はない。

年寄りの機動力は小さい。私の母のように自転車で彗星のごとく動ける人は少ない。

自宅付近に店がない年寄りは、生活必需品をどのように調達すればいいのだろう。

あまり気が進まないけど仕方がないからほしくもないデザインの商品を我慢して買っているのではないだろうか。

母は時々そのような小言を言っている。ガラが気に入らなかったがサイズがないために仕方なく買った服もあるらしい。当然、そんな服を着て出かけてもあまりうれしくない。

私が思うに、これは明確な機会損失だ。

解決方法を見いだせば、大きな市場があるのではないだろうか?

よく考えたらすごくない?相手は人口の25%です。これからもっと増えるんですよ?

高齢者向けの売り方

私は母に尋ねた。

「移動販売が来たらいいよね?」

「ああ、そりゃ良いね。遠くにいけない人でも買い物できるね。そういえば市内に自宅まで訪問してくれる床屋があるんだよ。年寄りは遠くまで動けないんだから向こうから来てくれたら助かるね。」

さすがだ母!ネットを使わなくてもいろんな情報を持っている。

私は以前、テレビで移動式のデパートを見たことがある。

大型のバスに、服、バッグ、アクセサリーなど、多くの商品を取りそろえていた。そのバスは地方の客をメインにしており、とても好評だった。やはり遠くへ買い物に出かけられない主婦がターゲットだったが、同じ方法で年寄り向けの移動販売はできないものだろうか。

年寄り向けの商売ほど、客を待つのではなく、こちらから出向いて行く方が合っている。向こうからは来れない人が多いからだ。

高齢者が多い集合住宅も多い。そんな集合住宅に年寄り向けの小型デパートが定期巡回してくれたらどうだろう。住宅の年寄りを総取りできる商売ができるのではないかな?

サイズがなければ次の巡回で用意するか、後日届ければいい。そんなサービスができないものだろうか。

さいごに

スーパーおばあちゃんの夫、つまり私の父は以前こんな事を言っていた。

「若いころは子供を育てるために贅沢を我慢していたけど、歳をとってまで我慢したくない。ほしいモノは良いモノが欲しい。贅沢ばかりは出来なくても。」

買いたい人がいる。

でも買える場所がない。

量販店の高齢者向けサービスの向上に期待したいです。

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。