給与計算・総務事務

毎月の給料から引かれる社会保険料をできるだけ安くする方法

投稿日:2015年2月26日 更新日:

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会社で社会保険に加入しているサラリーマンは毎月の給料から健康保険料と厚生年金保険料が引かれますよね。40歳を超えると介護保険料まで引かれて手取りが少なくなってしまいます。この給料から引かれる社会保険料が安くなったら嬉しくないですか?ってことで今回は社会保険料を安くする方法の紹介です。

あなたの社会保険料は安くなる(かも)

あなたの保険料は安くなるかもしれません。誰でも必ず安くなるわけではないので、あくまでも「かも」です。それでも何も知らずに保険料を払っていると、必要以上に多く控除されることもあります。人によっては年間10万円以上の差がでることもあります。

そんな社会保険料を安くするポイント、それは残業代です。

社会保険料が決まるしくみ

給料から引かれる社会保険料には健康保健料と厚生年金保健料があります。40歳から65歳までの人は介護保険もありますね。これらをひとまとめに「社会保険」と呼んでいます。

社会保険の控除額は4月、5月、6月の3ヶ月間の賃金で決まります。この3ヵ月間の平均額を基に、収入に見合った保険料を決めるわけです。これを定時決定と呼びます。

定時決定は交通費も含めて計算します。4月、5月、6月のいづれかの月に6ヶ月分などのような複数月分の交通費が支給された場合は、1ヶ月分を算出したうえで4月、5月、6月のそれぞれの支給額に加算してから計算します。

社会保険料を出来るだけ安くする方法

定時決定では残業代も含めて計算します。問題はここです。残業代は交通費と違い平均値などは算出しません。残業代はそのまま加算されてしまいます。

かなり極端な例ですが以下のABで比較してみましょう。

【A】4月から6月だけ残業代が多い人
4月から6月のみ残業代あり30万円、4月から6月以外残業代なし20万円
年間支給額:270万円、社会保険料:41,166円
case_A

【B】4月から6月だけ残業代がない人
4月から6月のみ残業代なし20万円、4月から6月以外残業代あり30万円
年間支給額:330万円、社会保険料:27,444円
case_B

※標準報酬月額をA300千円、B200千円として、協会けんぽ平成26年度保険料額表(東京都)を参考にしています。実際には他にも保険料が変わる要素はいろいろあります

AとBでは社会保険料の差が年間で 164,664円です。

年間の支給額が60万円少ないAの方が、16万円以上多く社会保険料を納付しなければなりません。

このように4月から6月の残業代が多い人は社会保険料が割高になってしまいます。

一度決まった保険料は基本的に一年通して同じ額です。

反対に見れば、4月から6月の残業代が少なければ保険料が安くなります。一度決まった保険料は基本的に一年通して同じ額ですから。(Bの例ですね)

つまり、社会保険料を安くするためには4月、5月、6月の3ヶ月間の残業代を限りなくゼロに近づけるようにするのがポイントということです。

年の途中で保険料を変える仕組みもある

社会保険料は年の途中でも変える事ができます。これを随時改定といいます。提出書類「月額変更届」を略して「月変」(げっぺん)と呼ぶことも多いです。例えば年の途中で基本給が変わった場合、保険料も一緒に変えなければバランスが悪くなりますよね。こんなときは月変をして保険料を変更できます。

しかし、月変の対象に残業代は含まれません。あくまでも基本給などの固定的賃金(毎月変わらない支給額)が変わった時だけの処置です。(例外もあります)

なので4月から6月に残業をたくさんしてしまうと、保険料は高額のまま一年間納め続けなければいけません。

定時決定では残業代を含めて計算するのに、随時改定では残業代を含めないで計算するなんて、なんだかヘンですね。

不当に安くすると損するかも

ここで紹介している方法は、4月から6月の残業代が通年の平均と比較して高額になっている人に向けた情報です。正しいバランスをとるために意識的に4月から6月の残業代を調整するのはアリだと思います。ですが、年間の保険料を不当に安くしようとすると損をするかもしれません

特に厚生年金は納付額が後の年金支給額に影響します。保険料は適切な額で納付するのが賢明です。今の制度ではいくら還ってくるかわりませんが、納付した額に合わせて年金額も変動する仕組みになっています。納める額が少なければ還ってくる額も少なくなります。あたりまえですね。

日本年金機構
http://www.nenkin.go.jp/n/www/index.html

さいごに

固定的賃金が変わったのに保険料が変わらない場合は会社に相談してみましょう。月変することを忘れてる場合もあります。万一、会社が月変を忘れていた場合は遡及(さかのぼって)返還されます。面倒くさがってやらないかもしれませんが。

社会保険料は会社が半分負担しているので、アンバランスな高額納付は会社の負担もムダに増えます。この辺をわかっている会社は残業代の支給のタイミングを7月に延ばして調整しているようです。

自分の社会保険料もアンバランスだなと感じているなら会社に相談してみるのも良いと思います。

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。