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デジカメの色の再現は難しいなぁと感じた結果

投稿日:2015年5月5日 更新日:

OLYMPUS OM-D E-M10 を使って何枚か写真撮ってみました。そこで痛感したのは色の再現性の難しさです。

なんか違う

ような気がする

けどこれでいいのかも

やっぱりわからん。

などといろいろ考えてて混乱しています。色の再現って難しいです。

ネガフィルムの話

rose-399788_640

昔は写真と言えばネガフィルムを使うのが一般的でした。ネガフィルムはプリント出力をしてはじめて鑑賞できる影像になります。最終的に色を決めるのは印画紙と現像液とプリントオペレーターのテクニックです。フィルムの種類によっても色の違いはありますが、最後の最後はプリントオペレーターの腕次第となります。

もっとも、プリントオペレーターの腕がどんなに良くてもプリンターの設定がしっかり出来てないと良い色は出ない。なのでテストフィルムを使ったプリンターの設定の作り込みも良い色を出すためにとても重要な作業となります。

そんなわけで、私はフィルムメーカーが販売していたすべてのフィルム銘柄と、それらのすべての感度のテストネガを作ってプリンターの設定を作り込んでいました。(そーゆーお仕事してました)おかげさまで色には定評をいただきました。今となっては化石化した技術と知識です。

フィルム時代は自分で色の調整が出来たので納得がいく色を得られたのですよ、ということが言いたかったのでした。話長くてすいません。

デジカメの場合

デジカメで扱う画像形式はJPEGRAWの二種類があります。コンデジではJPEGのみが多いですね。

で、JPEGの色調はデジカメが作ります。色合いをデジカメが決めてくれるのでお手軽です。

一方、RAWはパソコンで現像することで好みの色調(彩度、明度など)を画質を劣化させることなく調整することができます。JPEG形式の場合デジカメが内部的に処理していることを後から人間が処理できるんですね。JPEGよりも手間は増えますが、カメラ任せでは再現できない自分好みの絵が作れます。なのでプロカメラマンはRAWを使う人が多いです。

JPEGはお手軽に済ませたい人向け
RAWは色にこだわりたい人向け

ひとことで言えばこんな感じです。

色の再現の難しさ

dog-rose-474305_640

JPEGの色の再現性はカメラ任せなので自分の好みを介入させることができません。できるとしたら撮影モードの選択のみです。あとから画像補正をすることもできますが画質は劣化する一方です。お手軽だけど融通はきかないんですね。

RAWなら画質の劣化なく好みの色を再現できます。が、この再現を厳密にやろうとした場合、いろいろ面倒なことが起こります。

例えば、私の(あなたの)パソコンのモニターは正確な色が表示されてるでしょうか?モニターの色って機種によって若干違いますよね?

現象に使うパソコンのモニターが正しい色を出せないのなら、色を細かく調整しても意味がないのでは?という気になります。

デジタル画像を編集するプロの現場ではモニターのキャリブレーションを必ず行います。モニターにセンサーを付けて画面に出力される色合いを測定してドライバーで正確な色が出力されるように設定をするんですね。

アマチュアでも自分で現象するならキャリブレーションは必須です。3万円以下でもキャリブレーションツールがあります。

じゃコレ買えばいいじゃん!って話なんですが、別の問題があります。自宅の照明器具は寒色系と暖色系しかないです。

モニターをどんなに調整しても、部屋の明かり(というか波長)が偏っていると、その波長がモニターに映る色にも影響します

色彩を扱う職場などでは高演色形蛍光灯(AAA)が使われたりします。(前職もそうでした)が、高価だし直管のものしかないのでご家庭では使えません。

そこで、悩むわけです。そこまでやるか?と。

どこまでこだわるかは人それぞれです。正解はありません。キャリブレーションも完璧な方法ではありません。高演色形蛍光灯も完璧ではありません。

世の中には高演色形蛍光灯3本に対して三波長発光形蛍光灯を1本入れて波長を自分好みに調整する人もいます。色温度5500ケルビン位の太陽光をイメージしているでしょうか。やり過ぎだと思いますが気になりだすと分からないでもないです。光源のバランスは重要です。

私のカメラのCCDはAPS-Cより小さいフォーサーズです。そういうCCDで色の再現についてこんなに悩むのはどうかと思うこともあります。これは一種の職業病ですね。普段は全然気にしないのに気になりだすときりがないです。

人は正確な色を記憶できない

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色を再現をするときの根本的な問題として、人が記憶している色は正確ではないという問題もあります。

人が記憶している色彩は実際のものより鮮やかです。これは記憶色というもので、知識や思い込みから正しい(と思っている)色を脳内で作ってしまうために起こる現象です。実際の世界は記憶しているような鮮やかな色はしていません。

記憶色の問題はフィルム時代からわかっていたことで、アマチュア用ネガフィルムと印画紙は色が悪いと言われないようにするために、色調が派手に再現されるように設計されています。実際の色よりも記憶の色に近づける工夫がされていたわけです。プロ用の感材は地味な色です。本当の色を再現しようとするので。

RAWを現象するときは記憶を頼りに色合いを調整します。その記憶が正確でなければ正しい色再現はできません。なんて事を考えているとますます混乱してくる…

正確な色再現が必要なのか?という疑問すら出てきます。

記憶以前の問題

abstract-19141_640

考え過ぎると混乱します。メダパニです。きのこが見えます。

人は60歳くらいから鮮やかな色を認識する能力が衰えます。ある老人ホームではドアやテーブル、椅子などに赤、青、黄色の原色を使っているところがあります。若い人が見たら目がチカチカする色彩ですが、認識できる彩度が落ちているお年寄りには好評らしいです。

他にも色弱などの問題もあります。つまり、脳の働きにより見える色は人それぞれということです。

ここまでくるとデジカメとか関係ないです。

私は何がしたいのでしょう?

私の結論

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ぶっちゃけ、色の良し悪しは気にしなければ何でも良いんですよ。(ミもフタもない)

こだわるも良し
こだわらないのも良し

色は自己満足で良し!

そもそも正確な色再現なんて個人が写真を楽しむためには不要なことです。要は自分が気に入っていれば良いんです。きっと。

昔、テストネガをたくさん(数十本)作って、テストプリントを大量に(数百枚)出力してたときに、上司から「そこまでやらなくていいんじゃない?」と言われたのを思い出しました。その意見はある意味正解なんだと思います。

ということで気軽に撮影を楽しみたい今はJPEGで撮っています。

ええ、JPEGですが何か?

さいごに

一眼レフカメラを使い慣れた人の中でJPEG撮って出しを見下す人がたまにいますが、実はシャッターを切った瞬間に絵が作られる(後から補正がきかない)JPEG撮って出しのほうが高い撮影技術を要求されます

撮影技術が十分でないうちからRAWに走って補正で誤魔化すようなことだけはしないほうがいいです。それではいつまでたっても上手になれません。

RAWもJPEGもどちらも使いようです。

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。