怖い話や不思議な話

【音】本当にあった不思議な出来事。通り過ぎていったのは何だったの?

投稿日:2015年5月20日 更新日:

なつかしい話を思い出したので書いておこうと思う。私の実家では時折不思議なことが起こる。いや、起こっていたらしいといった方が正しい。なにせ大人になってから母親や姉から聞かされる不思議な昔話がいくつもある。

今回のはなしは私が小学生(低学年)のころのこと。その現象は家族全員が寝静まった真夜中に起きた。

はじめに

私の実家は昔ながらの和風の住宅だった。玄関の扉は引き戸だ。ベッドなどは無く、畳の上に布団を敷いて寝る。当時としてはごく一般的な生活スタイルだ。

私は台所の隣の部屋で寝ていた。姉も同じ部屋で寝ている。

両親と兄は隣の部屋。だから音には気づかなかったようだ。いや、ぐっすり寝ていた私も音に気づかなかった。音を聞いたのは姉だけだ。

大きな通りから離れた住宅街は、夜中になると住人が出す音以外はまったく聞こえないほど静かだ。深夜になるとそれはもう静かで、外を歩くひとの足音を感じられるほど。そんな住人たちが寝静まった深夜にそれは来た。

シン…とした暗闇の中、玄関の引き戸がわずかに開く音がした。

「ガラ…」

「・・・」

「トトン…トン…」

わずかに間を置いて床を叩くような音が続く。

畳の部屋で布団を敷いて寝ていると床の振動が耳に入りやすい。

真夜中の静寂の中、ネコの足音だって感じ取れる。

そう、それはまさにネコの足音のようだった。

「トン…トン…トン…」

音は玄関から私が寝ている部屋を通り過ぎ、台所へと向かった。

高い音がした。

「カチャ…」

食器が当たる音だ。

音はそこで終わった。

聞こえたのは音だけだ。姉はなにも見なかったそうだ。もっとも怖くて見る気にはなれなかったのだろう。

姉のはなし

このはなしは大人になってから聞いた。当時は私が怖がるといけないから話さなかったのだろう。

「キッチンには窓があるから、おそらくその窓から外に出たのだろうね」と姉は言った。

我が家の人間は何故かこのような現象を自然に受け入れる。私も「そうかもね」と思って聞いていた。

ちなみにキッチンの窓は手が届きにくい場所にある。年末の大掃除のとき以外は鍵を開けることはない。その日も窓は閉まっていた

怪現象の翌朝、姉は玄関の戸を確認したらしいが、鍵がかけられていたそうだ。

窓も戸も異常は無かった。

でも、どうしてもわからないことがあった。

床にハッキリと残されたネコの足跡のような汚れは何なのか

雑巾で拭いてもなかなか取れなかったらしい。

母親のはなし

にわかに信じ難いはなしだった。姉はひとを笑わせるのが上手で、話がうまい。でも、ひとを騙すような人間ではない。霊感は強いらしいけど。

母親にこのはなしを知っているか聞いてみた。

「ああ、覚えてるよ。あの汚れ何だったんだろう。床に染み付いちゃってなかなか落ちなかったよ。」

どうやら掃除をしたのは母親らしい。窓の施錠も母親が確認した。

作り話ではなかったようだ。もっとも、大人になってからこんな昔話を作る意味がない。

不思議なのは、母親がこの現象を深く追求しないことだ。もっとも、聞き出さなければ話してくれない不思議体験をいくつも持っている母親にとっては、たいしたことではないのかもしれない。

さいごに

母親と姉は大人になってから、昔あった不思議な体験のはなしを私に少しずつ暴露する。体験したときに話さなかった理由はなんとなくわかる。

なぜなら、私自身、最高に恐怖を感じた不思議体験を母親と姉に打ち明けたのは大人になってからだから。こういう体験は怖くてすぐにはなすことができないものだ。

もしかしたら、あなたの身近にも、ひとに話すことができないくらい怖くて不思議な体験をした人がいるかもしれない。

それではまた。

この記事が気に入ったら下のボタンでシェア!

-怖い話や不思議な話

執筆者:

関連記事

子供にだけ見えるモノ

小さなこどもは、大人には見ないモノが見えるという話を聞いたことはありませんか?となりのトトロも子供にだけ見えましたよね。 『子供にだけ見える』 これ、体験するとチョット驚きます。

私が体験した最も不思議で怖い思い出

子供のころに不思議な体験をしました。 あれはなんだったんだろう? とても不思議で、とても怖い思い出。 この記事の最後の一行の意味は未だに不明のまま私のトラウマになっています。

medium_14100040095

心霊現象が本当に苦手で怖くてたまらない人へ

幽霊が怖くて怖くてしかたがない人っていますよね。考え込むと頭がおかしくなりそうなくらい幽霊が苦手な人。気持ちはよくわかります。私もそうでした。 一方、怖がっている人を面白がって怪談話をしてくる人ってい …

側にある恐怖(災害事故の記憶)

飛行機が落ちる。人が大勢亡くなる。 そんな惨事は突然やってくる。 そんな惨事のニュースを見ると思い出すことがある。

日本の中の戦争

平和ですね。海外では日本人が人質になる事件が起きてますが日本国内は平和です。戦争なんてテレビの中の出来事のようです。でも現実は違います。なぜなら日本国内で戦争の道具を作っているからです。

ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。