読書感想

手塚治虫と戦争とコミケのコスプレイヤー

投稿日:2015年8月18日 更新日:

photo credit: Cosplay via photopin (license)

夏になるとネット上には戦争の話題と夏コミのコスプレで溢れかえる。というのは、たまたま私の視界に入るからなのかもしれませんが、悲惨な戦争と平和の象徴のようなコスプレーヤーたちに目が行く人は少なくないと思います。あれ?やっぱり私だけ?

私の中でこの対極にあるものをつないでいるのが手塚治虫

手塚治虫といえば鉄腕アトム。誰もが知っているこの国産アニメ第一号を作った人です。日本のアニメ文化の礎を築いた人と言って間違いないでしょう。

手塚治虫が私財を投入してまでアニメ制作にチカラを入れたからこそ、今のアニメ文化が成長、定着出来たわけです。もっとも、採算度外視の制作進行は現在のアニメーターの低賃金・長時間労働などの基盤も作ってしまったという意見もあります…

手塚治虫が生み出したアニメ文化を享受した若者たちは、見るだけでは飽き足らず、自分たちも参加する側になりました。それが今のコスプレーヤーです。

コスプレのすべてがアニメ作品というわけではありませんが、アニメの影響が大きいのは確かです。こんなところに手塚治虫とコスプレーヤーの繋がりを感じます。

しかし、手塚治虫が作り出したものは、子どもたちに夢や希望を与える作品ばかりではありません。自身が体験した戦争をテーマにした作品もたくさんあります。

手塚治虫が描いた戦争漫画が無料で読めます

先日、こんなTweetがタイムラインに流れてきました。

児童文学作家の村山早紀さんがリツイートしてくださったので気付くことができました。ありがとうございます。

リンク先では手塚治虫と戦争の関わりを年表で見ることができます。年表にそって漫画も紹介されています。驚いたのはその中に無料で読める作品があることです。良い時代になりましたね。

実は私は上記のサイトで無料で読めるいくつかの作品が収録された本を持っています。買ったのは何年前だったかな?

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手塚治虫が描く戦争漫画はホント面白いです。面白いという表現は適切ではないかもしれませんが、面白いです。実体験を基にしているだけあってとてもリアルで考えさせられるものがあります。

私は『陽だまりの樹』や『アドルフに告ぐ』など、たくさんの手塚作品を持っていましたが、若い頃に諸事情で手放してしまいました。でもこの本だけは手放せませんでした。二度と読めなくなる気がして。それだけ思い入れがある作品にまた出会えるとは思ってもいませんでした。

『紙の砦』を読むと手塚治虫の他の作品を見る目が変わります。漫画やアニメに情熱を捧げた背景がどのようなものだったのか知ることができます。

手塚治虫が実体験を基に描いた作品を読んで、戦争について考えてみるのも良いものです。

手塚治虫と戦争

『読めます』のアイコンがある作品は無料で読むことができます。『紙の砦』も無料で読めます。

戦争とコスプレ

戦争で苦い体験をした手塚治虫が、艦これ等の戦争をモチーフにしたキャラクターのコスプレを見たら何て思うんでしょうね。

私は過去の(実際にあった)戦争が絡むキャラクターのコスプレを見ると複雑な気持ちになります。その格好で浮かれてていいのかな?って。

もしも、アメリカ人がエノラ・ゲイのコスプレとかやってたら、日本人はどう思うでしょうかね。

楽しければいいのかな?

いいのか…

いいんでしょうねぇ。

うん、平和で良い。

それではまた。

いや…エノラ・ゲイはやっぱりダメですね…

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