家を建てて5年が経ちます。さすがに5年も経つと、ああすれば良かった、こうすれば良かったと、時間の経過とともに見えてくるものがあります。
そんな中でも「これはやって正解だった」と思えることもいくつかあります。
そのひとつが壁掛けテレビです。
壁掛けテレビの仕上がりは施工前の設計で差がでる
我が家ではキッチンに壁掛けテレビを設置しました。これは設計の段階で決めていました。
キッチンのテレビは見れればいい程度で考えていたので、19インチあれば十分なのですが、小さくても設置のためにテレビ台を置くのは邪魔です。なので、はじめから壁掛けテレビにしようと思いました。
はじめから壁掛けテレビを設置する前提で設計をすると、後から設置するよりも以下の利点があります。
- 強度の心配がない
- 仕上がりがきれい
- 設置がラク
気軽に使う小型のテレビでも、壁掛けテレビにするのならキレイに仕上げたいです。それと落下の危険性も無視できません。設計段階から次に上げるポイントを考慮しておけば理想の壁掛けテレビが設置できます。
壁掛けテレビ設置のポイント
実際にやってよかったと思うポイントです。
どの壁に、どの高さで設置するか
設計の段階で決めておく利点に以下の3つを上げました。
- 強度の心配がない
- 仕上がりがきれい
- 設置がラク
これらを満たすには、どの壁に、どの高さで設置するかを設計段階で決めておくことが大事です。
設置する壁を決めておくと、その壁に特別に強度の高い板が貼れます。強度の高い板を貼っておくと、壁掛けテレビの取り付け金具がしっかりと固定できるので、テレビの落下の心配がありません。
高さを決めておくことで、テレビに合わせてコンセントも高い位置に設置できます。コンセントがテレビと同じ高さにあると、ケーブルがテレビの裏に隠れるので仕上がりがキレイになります。
板を補強することで、補強用の特殊なネジなども必要ありません。コンセントの高さがテレビと同じなので無駄な配線の取り回しもありません。結果的に設置がラクになります。
設置についてはこれで良いのですが、その前にテレビの利用のしかたもよく考えておいたほうが良いです。ここで問題になるのが外部接続機器です。
外部接続機器は何を使うか?
テレビは、放送中の番組を観るだけではなく、以下のような使い方もしますよね。
- 録画をする
- DVD や Blu-rayディスクを使う
- ゲームをする
これらの利用にはテレビ以外のハードウェアが必要になります(内蔵型は除く)。そうするとゲームやDVDなどの置き場所が必要になるかもしれません。
リビングルームのテレビならオーディオラックなどがあると思いますが、気軽に見たい場所にはなるべく余計なラック類は置きたくありません。
壁掛けテレビをスマートに使用するためには、外部接続機器は何があるか、大きさは、本当に必要かなど、よく考えてから設計したほうが良いです。
我が家の壁掛けテレビは録画用の外付けハードディスクをテレビの裏側に置いています。その他の機器はキッチンでは使いません。割り切った使い方をすれば余計なケーブル類もなく、スッキリとした設置が可能になります。
たくさんの外部接続機器を繋げたいのなら、壁掛けテレビにするよりも、テレビ台を置いてしまったほうがキレイに収納できるかもしれません。この辺は使うシーンをよく考えて決めた方が良いですね。
我が家の例
実際の我が家の例です。壁の高い位置にコンセントとアンテナがあります。高さは120cmです。
この高さは椅子に座って見たときに、目がテレビの中央より高くならないように考えました。首を上げて見てると疲れますからね。
もう少し低くしても良かったのですが、ダイニングテーブルにモノを置いたときにテレビ画面が隠れないことを考えると、このくらいが丁度良いかと。
適切な高さはテレビのサイズと距離によっても変わってくるでしょう。補強の板は高さ120cmの上下30cmずつの幅があります。高さが気に入らなければ上下にずらして設置することも可能です。実際に取り付け金具は若干下にずらして設置してます。
実際にテレビを取り付けるとこうなります。
ケーブル類はキレイに隠れました。
録画用のハードディスクも裏側に隠れています。
小さい機器なら壁掛けテレビの取り付け金具の上に乗せられます。
さいごに
壁掛けテレビを設置したのは大正解でした。不満はまったくありません。これは家の設計段階で決めたおかげです。
床にモノが無いから掃除も楽です。
キッチンのように気軽にテレビを見たい場所には、設計前に壁掛けテレビを検討してみるのも良いと思います。
それではまた。