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運動会で失敗しない写真の撮り方

投稿日:2013年10月12日 更新日:

運動会は子供の成長と活躍を間近で撮影できる絶好の機会です。できれば綺麗に撮影して良い思い出を残したいですね。今回は元写真屋の私が実践した運動会の写真の撮り方について書きます。



運動会の写真は「子供のもの」でもあります

まずは心にとどめておいて欲しいこと。
子供の写真は親の欲(?)で撮りますが、その写真はいずれ子供のものになります。子供が成長して大人になったときに自分を振り返ったり、または自分の子供(あなたの孫)に見せて懐かしむかもしれません。

あなたが撮った子供の写真は子供の宝物になります。

ぜひ良い写真を残してあげてください。

撮影の前準備

運動会では動き回る子供を撮影しなけれなりません。でも、動く子供を撮影するのはとても難しいものです。

日頃から子供の写真を撮り慣れている方でも、事前の準備なしにぶっつけ本番で運動会の撮影をするのは避けたほうが良いです。なぜなら運動会の撮影は公園で動き回る子供を撮影するのとは全く違うものだからです。

例えばこんな違いがあります。

運動会はプログラムに従って進行するため、撮影のチャンスがどんどん流れる。

大勢の子供たちが同じような恰好をしているので、自分の子供がどこにいるのか分かりにくい。

我が子を撮影しようとする親が大勢いるため、ベストポジションで撮影するのが困難。

などなど、実に様々な障害があります。

まずはこれらの障害をクリアするコツが必要です。

競技種目を把握しておく

運動会では必ずプログラムが配られます。このプログラムをコピーしして、自分の子供が出る競技種目と開始時刻にマーカーで印を付けておきます。

見逃したらおしまいですよ!パッと見てすぐにわかるようにしておきましょう。

プログラムを準備しうえで肝に銘じておくこと…それは

進行はプログラム通りに進まないということ。

開始時間をチェックしたからといって余裕で構えていると、すでに始まっていたなんてことになりかねません。

プログラムの進行が予定時刻よりも早く進む場合もあります。シャッターチャンスを逃さないためにも子供が出る競技の前の競技の進み具合もよく見ておきましょう。

子供を見つけるコツ

運動会の現場にいるといつも思うのですが、みんな同じ体操着だから自分の子供を見つけるのが難しいんですよね。髪型も似たような子が多いし…
そこで自分の子供を見つけるコツが必要になります。

色を把握しておく

最近の運動会はクラス別ではなく色で何組かに分かれて競技するケースがあります。この場合、子供のクラス名を覚えていても役にたちません。大事なのは何色かということ。

学校によっては、色分けが変則的な場合もあります。たとえば一学年6クラスあるのに色は3色とか…

さらに、1組と2組が青、2組と3組が黄色…のように順番になっていない場合もあります。こうなると自分の子供が何色なのか想像もできませんよね?

当日までに子供から何色のチームなのか聞いておきましょうね。

場所を把握しておく

子供を見失わないために事前に競技種目の内容、自分の子供の位置がどの辺になるのかも聞いておきましょう。

  • 校庭の座席の場所
  • 組体操などの全体競技での子供の位置
  • 徒競走のスタートとゴールの位置

これらの情報を知っておけば撮影場所の特定がしやすくなります。

徒競走のスタートとゴールの位置は特に注意が必要です。
学年によって走る距離が違うのでスタートやゴールの位置が変わります
これを知らないでいると、徒競走のゴール位置でカメラを構えて陣取っていたのに、自分子供の番になって場所が変わってしまい良い位置で撮影できなかった、なんてことになります。

子供に識別信号を仕込む

大まかな居場所がわかったら、今度は詳細な識別信号がほしいですね。

子供を識別するポイントは足元です。体操着はみんな同じでも、靴と靴下はみんな違います。

といっても靴はどれも似たり寄ったりだと思うので、せめて靴下はできるだけ他の子がはかない色(赤など)で目立つようにすると、遠くからでも見分けがつきます。足元が見やすい団体競技のときに効果があります。

女の子の場合はリボンなどの髪飾りも使えますね。

カメラの準備

カメラの準備で一番大事なのがバッテリーの確保です。電池は前日にフル充電しておきましょう。当たり前のようですがうっかり忘れることもあります。

次に大事なのがメモリーの確保です。メモリーはできれば予備も用意したほうが良いです。

ここでひとつメモリーの空き容量の確認で注意が必要なことがあります。

メモリーの空き容量って、あと何枚撮れるか、つまり撮影可能枚数で確認しますよね?これが意外な落とし穴です。

ビデオカメラを用意していれば話は別ですが、最近はデジカメでも動画が綺麗に撮れるので動画もデジカメで撮影する方が増えていると思います。でも、動画って容量を激しく消費します。

デジカメで動画も撮ろうと考えているのなら、メモリーの残量は動画の残り時間と、静止画の残り撮影可能枚数の両方に注意が必要ということです。まだ100枚以上撮れるはずだったのに、動画を二、三回撮っただけで残りが数枚しかない…といった失敗がないように!

最近はメモリーも安くなりました。予備を持っていても損はないと思います。

シャッターチャンスを逃さないために

できれば事前に撮影の練習をしたほうが良いです。買ったばかりのカメラを使う場合は必ず練習して下さい。

運動会では撮影できる時間が限られています。焦ります!落ち着いて撮影するためには慣れが必要です。

いざというときにカメラの使い方でもたもたしていると、シャッターチャンスを逃すだけでなく、肉眼で見ることもできないという悲しい結果になります。

これだけは覚えたい撮影テクニック

練習をするときにぜひ覚えておいてほしいのがフォーカスロックです。ピントを固定するテクニックですね。これ、徒競走でゴールの瞬間を撮るときに使えるテクニックです。
フォーカスロックは、ほぼすべてのカメラが持っている機能ですのでぜひ試してみてください。

やり方はちょっとコツがいります。

カメラのシャッターボタンを半分だけ押すとピントがロックされます。
このとき、ピピッ!って音がします。(音が出る設定にしていれば)さらに押し込むとカシャッ!って撮影できます。
半押しにしてピピッ!っと鳴ったら、そのまま指を離さなければ、ピントはロックされます。

指を離さず、ずっとそのままにしていれば、カメラの向きをどこに向けてもピントはロックされたままです。

さて、徒競走でゴールの瞬間を撮ろうと思ったとき、子供がゴールした瞬間に一気にシャッターを切っても移動する子供にピントが合わず、ピンボケになることがあります。

こんなときにフォーカスロックの出番です。

徒競走でゴールの瞬間を撮影するときは、ゴールテープかゴールテープを持った人にピントを合わせておきます。(シャッターの半押しね)
そしてカメラの向きを子供がゴールするコースに移動させます。子供が画面の中央になるようにね。(指はそのまま離さない)
そして子供がゴールした瞬間にそのままシャッターを深く押せば、ピントがボケない撮影できます。

事前に何度か練習して感覚を覚えることが大事です。

ゴールだけが見せ場じゃない

お子さんが足に自信がない場合は、ゴールを狙うよりもスタートの写真がおすすめです。

ゴールだけが徒競走の見せ場ではありません。

スタートをきる瞬間の真剣な表情も良いものです。撮影するほうもゴールより落ち着いて撮影できます。

ちなみに私はスタートを撮るほうが好きでした。3番、4番のゴールシーンよりも、スタートする前の真剣な表情のほうが魅力的だと思ったからです。

ズームの使い過ぎに注意

ズームレンズがあるとついアップで撮りたくなりますが、ズームのやり過ぎは要注意です。

ついつい子供のアップを撮りたくなるものですが、ズームは手ブレの原因になります。手ぶれ補正で補正できていれば良いですが、本当にそこまでのズームが必要でしょうか。ブレるくらいなら、少し小さくてもハッキリ写っているほうが良いと思いますよ。

特に組体操などはアップで撮影しても、何をしているのかわからない写真になってしまいます。表情を撮るもの良いですが、ときには全体を撮ることも大切です。

自分の子供以外も撮る

雰囲気が伝わるものも写しておきましょう入場門、得点ボード、応援している同級生だち、先生方、万国旗で飾られた校舎などなど…
自分の子供だけではなく、運動会のムードが伝わるものも撮影しておくと、思い出に深みが出ますよ。

他の子供や先生が写っている写真は子供にとってもかけがえのない思い出になります。これ、すごく大事だと思います。

その他の注意点

撮影する場所はどうしても混み合います。撮影場所の確保は早めの行動が必要です。

前の競技が終わる前に撮影する場所に行って時間を待ったほうが良いです。でも、待っている間はほかの人の邪魔にならないように注意しましょうね。撮影場所の譲り合いはとても大事だと思います。

また、撮影に夢中になって拍手や応援を忘れている親を見かけます。これは学芸会などでも問題になっていますね。

特に手持ちでビデオ撮影する人!拍手ができないんですよね…

場を盛り上げるのは、とても大切だと思います。頑張っている子供たちのためにも、大いに盛り上げてあげましょう。運動会を作っているのは来場者全員ですからね。

カメラはどんなのか良い?

最後にカメラの機種はどんなものがよいのか簡単にお話しますね。

というか、もうこれは一眼レフしかないでしょう!コンパクトカメラとは写りが全く違います。値段も違いますが。

使い方は意外と簡単です。基本的にシャッター押すだけで撮れるのでコンパクトカメラと同じです。難しいこともできるけど、普通に使う分には難しくないです。実際に店頭で試してみると良いと思います。

以前、コンパクトカメラしか使ったことがない友人に一眼レフを貸してあげたらプロになった気分だと喜んでました。友人はシャッターを切るだけで撮れる全自動モードで撮影してましたが、それでもコンパクトカメラとは写りが違います。

子供の可愛さも引き立ちますよ!これホント!

さいごに

写真はあなただけのものではなく、将来、子供の宝物になるかもしれない貴重な記録です。ぜひ、素敵な思い出を綺麗な写真で残してあげてください。

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。