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待機児童問題に見たスタンド・アローン・コンプレックス #taikijidou0challenge

投稿日:2016年3月14日 更新日:

待機児童の問題についていまの世の中の動きを見て感じることがあったので少し書いてみます。

スタンド・アローン・コンプレックス

待機児童問題についての意見や解決案などは多くの人がブログに書いています。どれも「なるほどなぁ」と思いました。実現できなければ理想論で終わってしまいそうですが、ブログに意見を書くことには意義があると思います。事実、匿名の書き込みがきっかけで世の中が動きました。

私がいまの世の中の動きで気になったのは政治が動いた流れです。待機児童のような行政絡みの問題を解決するためには、政治を動かさなければ具体的な解決は実現できないと思っていました。

私にもなにかできないかなと考えて、政治に関与する知り合いにも問い合わせてみようかと思いましたが、一般市民がなにか言ったところで政治が動くとも思えませんでした。

私のような一般市民にできる解決方法はなにかと考えたときに、しっくりくる回答が以下の記事に書いてありました。駒崎弘樹(@Hiroki_Komazaki)さんが書かれた記事です。

「保育園落ちた日本死ね」と叫んだ人に伝えたい、保育園が増えない理由(駒崎弘樹) – 個人 – Yahoo!ニュース

内容についてはまったくその通りだと思います。怒り、行動し、世論を高めることが必要だと私も思います。が、記事の内容はもっともだと思う一方で、この方法で、いつになったら政治が動くんだろう、いつ解決するんだろうという疑問もありました。

そんなことを思いつつ世の中の動向を見ていたところ、動き出した人たちがいました。国会前に集まった人たちです。

「日本死ね→書いたの誰だ?→ #保育園落ちたの私だ → 国会前スタンディング」絶望の不思議な連鎖(境治) – 個人 – Yahoo!ニュース

この記事のタイトルで「不思議な連鎖」と書かれています。確かに不思議ですが、私はこの記事を読んで「スタンド・アローン・コンプレックス」のようだと思いました。

もしかしたら、待機児童問題のように直接的な被害者が年ごとに入れ替わる問題の解決には、スタンド・アローン・コンプレックスのような現象が不可欠なのではないかなと考えました。ネットを利用して意識の共有化をはかり、個が集団の総意となる行動を起こすことが必要なのかなと。

※スタンド・アローン・コンプレックスとは、アニメ攻殻機動隊の作中で使われた造語です。

スタンド・アローン・コンプレックス
作中における電脳技術という新たな情報ネットワークにより、独立した個人が、結果的に集団的総意に基づく行動を見せる社会現象を言う。孤立した個人(スタンドアローン)でありながらも全体として集団的な行動(コンプレックス)をとることからこう呼ばれる。これは個人が電脳を介してネットを通じ不特定多数と情報を共有することにより、無意識下で意識が並列化されながらゆるやかな全体の総意を形成し、またその全体の総意が個人を規定するために発生するという、高度ネットワーク社会が舞台であるが故に起こり得る現象である。

Wikipedia:攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXより

情報のスピードと拡散力

ネットが普及する以前は、待機児童問題に限らず、さまざまな問題の意識の共有が難しかったです。情報の正確性や伝達速度もネットがない時代と今とでは比較になりません。情報の正確性については問題を感じる人もいるかもしれませんが、注目すべきは検閲や操作がない個人の意見が広がるスピードです。

私は、待機児童問題が解決しにくい原因のひとつに、当事者が年ごと入れ替わる現象があると思っていました。保育園に入れなかった子供も小学生になると待機児童問題は過去の問題です。社会的に見れば誰にも当てはまる問題ですが、当事者としては入園できるか否かが問題です。

当事者意識を失わないうちに、当事者が強く訴え、世間に問題を広めるにはスピードが欠かせませんが、ネットがこの問題を解決してくれました。いま起こっている事象はまさにネット社会ならではの現象です。ネットがない時代には考えられない現象です。情報が高速に伝達できたことで、意識の同調がうまれ、徒党を組まずとも集団的な行動が生まれました。

待機児童問題のように、ある意味、短期決戦で動かなければ解決が長引く課題こそネットのチカラが不可欠なのかもしれません。

もちろん、爆発的な拡散力がなければ、個人の意見などネットの世界に埋もれてしまうかもしれません。ネットはスピードこそあれ、情報が多いため、効率よく拡散する手段やインフルエンサーの協力なども不可欠だと思います。

ネットを使えば簡単に問題が解決されるわけではありませんが、情報の拡散力が大きな武器になり得ることは確かです。

できること

この記事を書いているのは3月中旬です。入園ができる人、できない人、ほぼ確定している時期です。次のステップに進んで当事者意識が薄れ始めた人もいると思います。

もしも待機児童の問題に感心があるのならば考えてみてほしいです。当事者も当事者ではないと思っている人も。国会議事堂前に行けなくても協力できることがあります。自分がデモに参加できなくても、政治団体に加入しなくても、ネットがあればできることはあります。

選挙に行くことは大切なことです。しかし、いまの待機児童問題の現象を見ていて、選挙、デモ、政治活動以外にも政治を動かす方法があることに気付きました。

これは待機児童問題のほか、リアルタイムで起こっているすべての問題に当てはまります。

少しでも良いので共感できる情報は拡散してみませんか。

ネットの繋がりは、人間の繋がりです。そこにいるのは個の人間です。ひとりでは小さなチカラでも、情報を拡散することで意識の共有が生まれます。自分が動けなくても、動ける人が動いてくれるかもしれません。

さいごに

個の活動が世の中を動かした事例は過去にもあると思いますが、今回はネットのチカラが世間と政治にインパクトを与えたことが興味深いと感じました。

票以外の方法で政治を動かせるのであれば、ネットの活用は議会制民主主義の欠点を補整する有効な手段だと思います。

それが良いこととは一概に思わないけれど。

理性を持った人間は「怒り」ではなく、ルール化された手続きと話し合いで問題の解決ができるはず、と信じたいです。しかし、それでは済まないのが現実ですね。

匿名の投稿、しかも「日本死ね」などという過激が発言がなくても平和的に問題解決ができる世の中になってほしいものです。

この現状、子供たちはどんな目で見ているでしょう。

なお、この記事は双子のパパYuichi (@fp_yuichi_fp)さんの以下の記事に賛同して書きました。

働きたいけど働けない!待機児童問題に悩むママパパの声を聞いて!!「待機児童ゼロチャレンジ」を開催します!

私にも息子がいるので待機児童問題は他人事ではありませんでしたが、現在の状況とはまた違っていました。現状については、いま小さなお子さんがいらっしゃるブロガーさんの記事が役立つと思います。統計や解決案やリアルな意見が読めます。

興味のある方はウェブまたはツイッターで「#taikijidou0challenge」を検索してみてください。

それではまた。

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