雑記

アニメ『亜人ちゃんは語りたい』のおもしろさを語りたい

投稿日:2017年2月17日 更新日:

亜人ちゃんは語りたい

『亜人ちゃんは語りたい』というアニメにハマっている。

講談社ヤンマガKCスペシャルより現在4巻まで発売されている漫画をアニメにしたものだ。

Amazonプライム・ビデオでも配信している。(2017年4月1日)


Amazonプライム・ビデオのカスタマーレビュー数は2017年4月1日現在で54件。

★は4.8だ。

ここまで高評価なアニメもめずらしい。

亜人ちゃんは語りたいAmazonレビュー

私はAmazonプライム・ビデオでアニメを物色していて偶然見つけた。1話目で一気に引き込まれた。おもしろい。話の展開、テーマ、声優のマッチング。すべてが良かった。速攻でコミックも買って読んだ。コミックも面白かった。

最初は軽いノリの学園ハーレムものかと思った。いやまあそういう要素もあるけれど、思いのほか芯がしっかりしたテーマとキャラクターたちに引き込まれた。

※ここから先の画像はすべて広告です。間違えてタップしませんように。版権画像を紹介する手立てが思いつかなかっただけなのでご容赦ください。(アイキャッチは自分で描きました)

『亜人ちゃんは語りたい』はどんなアニメ?

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亜人(あじん)と呼ばれる特殊な性質を持つ人間がいる。古くは神話やおとぎ話のモチーフにされた人たちだ。彼らは特殊な性質を持つゆえ差別の対象とされていた歴史もある。近年では亜人に対する生活補償制度も進み、平穏な日常生活が送れる世の中になってきた。

高校教師の高橋鉄男は亜人の特殊な性質に興味を持っていた。亜人に会ってみたい。会って話をしてみたい。
高橋鉄男は守りたい

しかし亜人は数が少ない。高橋鉄男はいままで亜人に会ったことがなかった。しかし今年の新任教師が自己紹介でこう言った。

佐藤早紀絵と申します。

担当は数学です。

あと、亜人です。

サキュバスです。

この後、高橋鉄男は新入生の3人の亜人と立て続けに会う。持ち前の気さくな性格と面倒見の良さから亜人との親交も深まる。そして亜人たちと語り合う中で亜人の性質を理解しつつ、同時に彼女たちが抱える問題を解き明かし悩みを解決して行く。

ちなみに最近では亜人(あじん)という呼び方はしない。若い人たちは『デミ』と呼ぶ。

亜人(あじん)は、人間と似て非なる伝説の生物である。姿は人間に近いながらも、人間と違った特徴を持つ生物であり、デミ・ヒューマン(demi-human)とも呼ばれる。
亜人 – Wikipedia

キャラクター(亜人)たち

この物語に登場する亜人を紹介する。

佐藤早紀絵【サキュバス(淫魔)】

サキュバスさんはいい大人

数学教師。相手を淫らな気持ちにさせる性質(能力)を持つ。しかし恋愛経験はない。サキュバスのチカラを持ってすれば男性と付き合うことは容易であるが、それが恋愛といえるのか疑問を感じている。自制が効くため普段は男性との接触を避け、地味な恰好をして性的な刺激を与えないようにしている。ビールが好き。

亜人による犯罪の多くがサキュバスによるものらしい。痴漢の冤罪で恐喝まがいのことをするのは容易だろう。

小鳥遊(たかなし)ひかり【バンパイア】

高橋鉄男は語りたい

高橋鉄男が2番目に出会う新入生の亜人。あっけらかんとした性格の女子高生。双子の妹がいるが妹は亜人ではない。優秀な妹とは正反対の性格で普段はだらしなく勉強もできないが友達思いで芯が強い一面も見せる。ニンニクは好き。

政府から毎月支給される血液を飲むことで血を飲みたい欲求は満たされている。血を欲するイメージは重い貧血症状に近いらしい。また血を飲まなくても平気なバンパイアもいるらしく、これを普通の人間のベジタリアンに例え高橋鉄男を納得させた。

3番目の亜人の紹介はあとにして…

日下部(くさかべ)雪【雪女】

雪女ちゃんは冷たい

高橋鉄男が4番目に出会う新入生の亜人。身体が冷たくて気持ちいいと、ひかりに抱きつかれることが多い(バンパイアは暑いのが苦手)。しかし当初の雪はひかりに抱きつかれることを避ける。自分の性質に起因する恐ろしい悩みがあったからだ。アニメでは5話目で高橋鉄男により問題の解決に導かれ6話目からのオープニングでは表情も明るく変わっている。

雪も暑いのは苦手で、1話目では熱中症で倒れタンカで保健室に運ばれる。可愛らしい容姿におとなしい性格だがギャグと下ネタに興味がある。

町(まち)京子【デュラハン】

デュラハンちゃんは甘えたい

高橋鉄男が3番目に出会った新入生の亜人。アイルランドに伝わる妖精をルーツにもつ頭と胴体が分離した亜人だ。

真面目な性格で頭も良い。誠実な高橋鉄男に恋心を抱く。もともと頭は良かったが、高橋鉄男に褒められたい一心で学年トップになる。いつも自分の頭を抱えて歩いている。首からは炎のようなモノが出ているが熱はない。頭と胴体が離れているゆえに身体の触れ合いに安心を覚える。このことから孤独を嫌うのがデュラハンの性質であると高橋鉄男は分析する。

特殊な容姿のため出会ったばかりの人と打ち解けるのに時間がかかることに悩む。クラスメイトとは体質のことで冗談が言い合える関係になりたいと高橋鉄男に相談したところ、自分から先に言ってみてはどうかとアドバイスされ「忙しくて首が回らない」というギャグを思いつく。

町はこの物語でもっとも外見に特徴がある亜人だ。他の亜人は見た目は普通の人間と変わりない。ここで勘違いしてはいけないのだが、亜人は人間だ。妖怪でも魔物でもない。町も(外観は特殊でも)普通の人間の女子高生だ。頭と胴体が離れている以外、まったく普通の女の子だ。

障害者との向き合い方を連想する?

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小鳥遊ひかりの父親は主夫だ。妻が仕事をしているという理由のほかに、ひかりがバンパイア(つまり普通のカラダではない)という理由で家にいる。

ひかりは色素が薄いため髪の色が明るい。父はひかりが家庭内で浮かないように髪の色を抜いている。はっきりとは言わないが妹のひよりも姉を気遣い髪を染めている。家族が亜人の体質に気を使っているのだ。かといって腫れ物に触れるような付き合いではなく、妹のひよりは姉のひかりのだらしなさに容赦ない苦言を吐き、髪を引っ張るようなケンカをしている。(仲が良い証拠)

ひかりの両親は町京子や日下部雪の親とも連絡を取り合ってお互いに協力し合っているようだ。

町京子は絶えず頭を抱えて移動するため、学校指定の手さげカバンは使いづらい。これに気付いたひかりは高橋を通し、校長先生に背負えるバッグの使用許可をもらう。(コミックには無いがアニメでは町が携帯電話をカバンから取り出す場面で、ひかりがカバンの問題に気づくシーンがある)頭が分離していることによる問題は他にもあるが、町は経験と創意工夫でこなしているらしい。

佐藤早紀江は、近くにいる男性に淫靡な夢を見せてしまう。自制が効いているときは制御できるが、自分が寝てしまうと制御できない。そのためマンションのような集合住宅に住むことができず、学校から遠く、隣接する建物がない一軒家にひとりで住んでいる。目を覚ましていても身体が触れれば影響を与えてしまうため、通勤電車もラッシュ時に乗ることができない。朝は始発、夜は終電間近の空いた時間帯しか利用できない。他の亜人と違い、ひととの接触が許されないサキュバスは、普通の生活が極端に困難なため、ひとを避けて生きるものも多いようだ。

亜人は生まれ持った性質により、日常生活に支障がある。これは障害と言ってもいいのかもしれない。亜人とは、そんな障害を抱えて生きる人たちだ。

亜人たちと仲良くなった普通の生徒は言う。

亜人は普通の人間とほとんど変わらない

これは亜人を差別をしない意識から出た言葉かもしれない。しかし当初は雪を嫌って陰口を叩いていた女生徒(井森)の意見は違った。

亜人のことを同じ人間だと思っていいのかな

ほとんど変わらないということは違うところがあるということ

そういう部分をちゃんと理解してあげなくていいのかな

この発想は障害者に対する考え方に通じるものがある気がする。けれど、おそらく障害者の中にはバンパイアや雪女、やまして頭と胴体が離れたデュラハンや淫魔のサキュバスと一緒にするなと怒るひともいそうだ。

これはデリケートな問題だ。

しかし障害者というのは障害者手帳を持ったひとだけを指すものでもない。

例えば私はヘルニア持ちだ。真っ直ぐ立つのが辛いことも多々ある。しかし外見ではわかりずらいため、電車で席を譲ってもらうことはない。この辛さは誰にもわかってもらえない。

亜人の悩みとなにが違うだろう。

そんなことを考えると、健康優良児でないひとに共通する問題を提起してくれるアニメなのではないかと思える。

そんな重いテーマを『亜人ちゃんは語りたい』はお硬いアニメではなく、うまく学園コメディに仕上げている。

人間はみんな人それぞれ違う

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生まれ持った身体的特徴を持った人がいる。自分の意思で生き方を変える人もいる。そういった人間の性質や個性の違いを語り合い、理解していくのは大事なことだ。

『亜人ちゃんは語りたい』は、コメディタッチの作品の中で多様な性質と個性との向き合い方を教えてくれる。

似たような題材を扱うアニメは昔からあった。人ならざる者が人間社会で暮らす漫画やアニメは多い。しかしその多くは人間としての扱いはしていない。

『亜人ちゃんは語りたい』の大きな特色は、亜人を人間として扱っていることだ。

特殊な性質をもつ人間。

よく考えるとそのような人は意外と身近にいる気がする。というか、性質や個性は、私たちみんなが違うものを持っている。それが普通ではないか。

アニメのオープニングでは性質(個性)を「オリジナル」と表現している。この曲を聞くとオリジナリティがあることの素晴らしさを感じる。

世の中には自分の性質に悲観的になるひともいるだろう。しかし一生切り離せない性質を背負った人は現実を受け入れるしかない。性質を受け入れて、どう生きるかが大事だ。

高橋鉄男は語る。

ひかりはバンパイアの性質に則した行動はあまりしない。それがひかりのバンパイアらしさであり人間としての個性だ。『らしさ』は生まれ持った性質ではなく『性質』をふまえてどう生きるかだ。

さいごに

TCG万能プレイマット 亜人ちゃんは語りたい

ここまでカタイ口調で語って来たが、単に高橋鉄男の独り言のマネだ。影響だ。

『亜人ちゃんは語りたい』はそんなにカタイアニメじゃない。笑える場面も多い軽快な学園コメディだ。そう、コメディなんですよ。(である調に疲れてきた)

漫画はキャラクターの表情がおもしろいです。でも絵はちょっと好みが別れるかも。

アニメは絵もキレイだし、漫画にないストーリーの補完をしつつ、アニメ特有の音や動きの演出で物語の完成度を上げています。

個人的にはアニメがおすすめ!で、アニメが気に入ったら漫画を読んでみるといいかも。アニメには出てこない亜人もいるし。

アニメはAmazonプライム・ビデオで配信されているのでプライム会員の人にはぜひ一度見て!

Amazonビデオ-プライム・ビデオ 亜人ちゃんは語りたい

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。