4月は社会保険の手続きで忙しい季節です。
新入社員の加入の手続きや、3月いっぱいで退職した人の喪失の手続きなどがいつもより多くあります。
ある社会保険の手続き
今日はある社会保険の手続きをしました。
新規の加入や、退職時の喪失の手続きと比べると頻度が少ないタイプの手続きです。
それは「健康保険 被扶養者(異動)届」です。
社会保険では一定の条件を満たせば、配偶者や子供などが一緒に同じ保険に加入することができます。基本的に保険に加入している人(被保険者)に養われている人(被扶養者)が対象となります。
一度加入した被扶養者でも、所得が増えて養われているとは言えない状態になった場合などは保険から抜けなくてはいけません。
夫の保険に入っていた奥さんがパートの収入が増えて保険から外れる。みたいなケースですね。
こんなふうに、被扶養者を保険から外したりするときにする手続きが「被扶養者(異動)届」です。
この「被扶養者(異動)届」は、事業主が被保険者に代わって年金事務所などに提出します。
代理で提出するため、被保険者が事業主に「任せたよ!」という意思を明確にするための「委任状」も必要になります。ちょっと面倒な手続きです。
寂しい社会保険の手続き
そして今日は自分で「被扶養者(異動)届」と「委任状」を書きました。
被保険者の名前は私
被扶養者の名前は息子
保険から削除する日は4月1日
削除理由は「就職」
他の必要事項を記入して押印します。
2枚の紙を見つめます。
「この日が来たか…」
息子が扶養から外れる。もう養われる立場ではなく、自分で稼ぐ人になった。
喜ばしいことなのでしょう。このために育ててきたのだから。
でも…なんだか寂しいんですよね。
彼がまだ小さいころ、一緒に並んで歩いていたときに、彼のほうから手を握ってきた日のことを思い出しました。
小さかった手が、いまでは大きくなり、そして離れていく。
離れていく。
子供の成長が、こんなに切ないものとは思いませんでした。
そして「被扶養者(異動)届」と「委任状」を基に、私が自分で手続きをしました。
私が自社の社会保険の手続きをしているからこうなります。
このとき、もう息子を養っていないことを実感しました。
ああ、おとなになってしまったんだな。と。
ここまで無事に育ってくれたことはとても嬉しいです。
でも、やっぱり、なんだか寂しいです。
寂しいですよ。
さいごに
寂しいといっても、すぐに仕事を辞められたら困ります。
就職したからもう安泰!というわけでもないですからね。
息子を見守る日が終わることはないでしょう。
勝手にどんどん離れて行けばいいと思います。
そんな子供を木の上に立って見守るのが「親」ですから。
(うまいこと言った!)
それではまた。