Nexus5のタッチパネルが割れました。修理に出そうと思ったけれど、うちのNexus5は修理保証などのサポートに入ってません。
一度不具合が出て修理に出したこともあるし、イザとなったら買い換えようと思い、自分で修理してみました。
今回使用した工具
Nexus5のタッチパネルの交換に使用した工具です。
- ピンセット
- リムーバー
- Y字ドライバー
- プラスドライバー
ピンセットは、細かいパーツを取り扱う際に使います。
リムーバーは、パネルや基盤のコネクタの取り外しに使います。
Y字ドライバーは、基盤のカバーの取り外しに使います。
プラスドライバーは、スピーカーユニットの取り外しに使います。
修理ツールというものが販売されているので、専用の工具を持っていなければ一式そろえるといいかも。専用工具があると作業がとても楽になります。
リムーバーなどが他のもので代用できる場合でも、Y字ドライバーだけは専用の工具を用意しましょう。分解マニアなら一本持っておくとウハウハの一品です。(ウハウハ?)
Nexus5用のタッチパネルを購入
ガラスが割れたタッチパネルと交換するパーツはAmazonで検索しました。評価を見ながら選んだのがこちらのタッチパネルです。
箱を開けると…説明書などありません。まあいいんだけど。
謎のオレンジの板が入っていました。説明書が無いので何に使うのかも謎。(この板は使いませんでした)
念のため破損や欠損などがないか確認します。特に問題はなさそうです。
今回購入したNexus5のタッチパネルは、ベゼルがセットになったものです。タッチパネル(ガラス部分)だけでも販売していますが、割れたガラスの除去など、作業の難易度が高そうです。ベゼルとセットになったもの(フロントパネル一式)であれば、比較的簡単に交換できそうです。
といっても、こういった作業は慣れてない人にはおすすめしません。というか、基本的に自分で修理するのはおすすめしません。修理代が高くても業者に依頼すればきちんと修理してくれると思います。
この記事が、その辺を理解されたうえで作業する人の参考になれば幸いです。
SIMを外す
本体を分解する前に電源を落としてSIMとSIMトレーを外しておきます。
リアパネルを外す
ここからNexus5の分解を始めます。
まずはイヤホンジャックのあたりからリアパネルを外します。パネルはツメではめ込んであるだけなので接合面にリムーバーを差し込んで外していきます。マイナスドライバーなどの金属は厳禁です。パネルは柔らかいのですぐにキズが付きます。
順調に外せるかと思いきや、側面中央のツメが引っ掛かってなかなか外せませんでした。チカラを入れすぎてツメが歪んでガッツリハマってしまった…
ここで悪戦苦闘すること1時間。リアパネルを割らないように気を付けながら作業したので時間がかかってしまいました。
なんとか外れましたが、この時点で修理に出せばよかったとちょっと思いました。まさかパネルを外すだけでこんなに苦労するとは。
基盤のカバーを外す
上部基盤の黒いカバーを外します。ここでY字ドライバーが必要になります。
写真の赤丸印のY字のネジを外します。カバーはツメで固定されているので慎重に外します。
基盤を外す
基盤には複数のコネクタがあります。矢印の箇所のコネクタを外せば基盤が取れます。コネクタはすべてはめ込んであるだけです。ロック機構はありません。傷を付けないようにリムーバーで外します。
この基盤にはネジも両面テープもありませんでした。
スピーカーユニットを外す
作業は下部に移ります。
黒いスピーカーユニットを外します。赤丸印のネジをプラスドライバーで外します。
下部の基盤を外す
下部の基盤はコネクタが1箇所だけ。このコネクタを外せば基盤は取れます。
基盤の右側あたりが接着されているという話もありますが、このNexus5は簡単に外れました。
バッテリーを外す
一番の難関はバッテリーの取り外しです。バッテリーは両面テープでガッチリ接着されています。
交換先のパネルの青い保護フィルムを剥がすと黒い接着面が表れます。両面テープの面積と形の参考に。
粘着力が強いので、金属のピンセットで、少しづつ、ゆっくり、ゆっくりバッテリーを引き剥がしました。焦りは禁物です。(プラスチックのリムーバーでは歯がたちませんでした)
イヤホンジャックやカメラなどのパーツの移植
イヤホンジャックやカメラなどの細かいパーツは、すべて両面テープで接着されています。ピンセットで慎重に剥がして移植します。
移植先にも両面テープがあるので保護フィルムを剥がして貼り付けます。
ここで注意。
電装部品だけでなく、小さなゴムパーツも忘れずに移植しましょう。
写真は光を感知する輝度センサーの遮光パーツを外しているところ。こういうパーツを忘れると誤作動の原因になりかねません。矢印のゴムパーツも移植が必要です。
交換用のパネルに、どこまで部品が備わっているかわかりません。よく見比べて移植の忘れがないように注意しましょう。
電源ボタンと音量ボタンの移植
電源ボタンと音量ボタンを外します。細かいパーツなのでうっかり折らないように慎重に。ここもピンセットで作業します。
組み立て完了
各パーツの移植が終わったら、基盤やカバーを組み立てて作業完了です。基盤のコネクタ類の挿し忘れには要注意。動作確認も忘れずに。あとで気づくと面倒です。
今後のために強化ガラスのフィルムも付けました。汚れのない新品のタッチパネルには付けやすかったです。というか、最初からコレ付けておけばよかった…
さいごに
作業時間は約3時間でした。リアパネルを外すのに1時間かかったのと、写真を取りながらの作業だったので時間がかかってしまいました。
正直、けっこう疲れました。リアパネルを外すのは慣れないと大変ですね。柔らかいプラスチックなのでチカラ加減を間違えると割ってしまいそうです。
繰り返しますが、自分で修理するのはおすすめしません。時間とお金がかかってもプロに任せたほうが安心です。
それではまた。