トイレから学ぶことはたくさんある。
セキュリティ対策に対する意識もそのひとつだ。
今回は私がトイレ(個室オンリー)に入るときの所作を含めて、ある日、本当に起こった出来事を語ろう。
電気が付いているか確認する
私は、トイレのドアに小さな窓が付いている場合、中の電気がついているのか、消えてきるのかを慎重に確認する。電気がついていれば使用中である可能性が高い。消し忘れる人もいるけど。
小窓が明るく見えてもトイレの窓から入る光かもしれない。そこまで考慮して慎重に確認する。
よし、電気はついてない。
カギを確認する
「使用中」か「空室」か、カギと連動して外から状況がわかるドアがある。使用中なら「赤」、空室なら「青」の色で識別するタイプのものもある。
私は目が悪いので、頭を下げ、ドアから30cmくらいまで顔を近づけて確認する。確実に確認する。
よし、カギはかかっていない。
ノックをする
電気は消えている。カギの表示が「空室」になっている。それでも私は必ずノックをする。相手に確実に聞こえるように、しっかりノックをする。
ノックの後は相手がノックを返しうる時間を予想して数秒間待つ。
コンコン!
…
…
よし、返事はない。
ドアを開ける
私の対策は十分だ。そう確信した。
電気は消えていた。
昼間とはいえ薄暗い場所だ。そのトイレの利用者は、みんな電気をつけていた。電気がついてなければ利用者はいない。その確率は高い。
カギはかかっていなかった。
見間違えのないように顔を近づけてしっかり確認した。間違いなく「空室」だった。
ノックの返事はなかった。
すぐに返事ができない状況も考慮して待った。返事はなかった。
ここまで対策をしているのに…
…
…
ナゼいる?!
あなたは!!
ナゼいるのだ?!
ナゼ「ちょこん」と座ったままこちらを見ているのだ?!
なんだよ、もう…
セキュリティ対策
トイレのカギをかけ忘れる人は危機管理能力が足りない。と思う。人間のすることだから、たまには忘れることもあるだろうが。
しかし、会社でこのような場面に出くわすと不安になる。
トイレのカギを忘れる人のリスク対策への意識が気になるのだ。
これが個人情報を扱う立場の人だった場合、パスワードをかけ忘れるなどの事故を連想してしまう。
トイレのカギをかけ忘れる人は、排泄物だけでなく、個人情報も垂れ流してしまうのではないか。と。
これは考えすぎだろうか。
これが私の部下なら査定にも影響しかねない事態だ。
今回は上司だったけど。
加わった所作
その後、私がトイレに入るときの所作にひとつ対策を加えた。いわゆる改善処置である。本来なら相手に求めたいところだが、リスク対策は自分にも施すのが私の信条だ。現在は以下の対策も行っている。
トイレのドアは、中を確認しつつ、ゆっくり開ける
ドアを全開にする前に、人の気配を察知するのだ。こうすることで、目を合わせる前に「失礼しました!」と、撤退することができる。
今回はドアを開けるスピードが早すぎたのかもしれないと思ったのだ。
入ってやがる!早すぎたんだ… 的な。
さいごに
こちらが使用中のとき、いきなりガチャガチャ!と、ドアノブを回す人もいる。よほどの緊急事態なのだろう。
こういう人はメールの添付ファイルをよく確認もせずに開いたりするのだろうか。などと想像する。
何事にも慎重さが大事だ。
それではまた。