紅葉の写真を撮りに公園に行ったときのこと。
こどもたちが危険な遊びをしていた。
遊ぶこどもたち
その公園の桜の木は、おもしろい枝が伸びている。
枝の高さは地面から約1m50cm。
枝の付け根の直径は約25cm。
枝の長さは約6m。
ほぼ真横に、長〜い枝が伸びている。
枝の生え際からなら、こどもでも登れる。
ぶら下がったり、またがったりして遊ぶには恰好の枝だった。
そこに(案の定)小学校3年生から6年生くらいのこどもたちが遊んでいた。
人数は6人。
枝の中央よりやや先端寄りところで、ぶら下がったり、またがったり。
6mの長い枝を、ブンッ!ブンッ!と勢い良く揺らしながら遊んでいた。
枝は大きくしなり、先端は地面に付いていた。
近くに親らしき大人はいなかった。
私は50mほど離れた場所から、その様子を見ていた。
危ないのでは?
紅葉の写真を撮りながら、少し心配になった。
生木の枝は丈夫そうに見えても意外ともろい。
大雪の翌日に大量の太い枝が折れているのを見たことがある。
参考:雪が少ない地域では大雪のあとの木に注意!
年老いた木の枝は、一見丈夫そうでも、実は折れやすくなっていることもある。
こどもたちが、ぶら下がったり、またがったりしているあの枝が、万一折れて、こどもが下敷きになったらどうなるだろう。
こども6人の体重が支えられる長さ6mの枝の重さはどのくらいあるだろう。
こどもたちのすぐ側に大人はいなくても、その公園には大人がたくさんいる。たくさん大人たちが、そのこどもたちが遊んでいる姿を遠目で見ている。
明らかに心配そうな表情をしている人もいる。
そのままでいいの?
みんな、なんかヤバそうって思ってるんじゃないの?
おせっかいおじさん登場
木の枝で遊ぶこどもたちのところへ、おせっかいおじさんが登場した。
おじさんはこどもたちのところへ行き、こう話しかけた。
みんなで枝に乗って揺らしたら、危ないんじゃないかな?
万一、枝が折れたら木がかわいそうじゃない?
遊んじゃダメとは言わないけど、もう少しだけ、優しくしてあげたほうがいいんじゃないかな
怒っているんじゃないよ。これはお願いだ。
もう少しだけ、優しく遊んであげてね。
そう言って、おせっかいおじさんは去っていった。
こどもたちは、キョトンとしながらも、少し気まずい顔をしていた。
ちょっとやり過ぎたと思っていたのかもしれない。まったく知らないおじさんにいきなり声をかけられて、どうしていいのかわからなかったのかも知れない。
木の枝が折れるなんて、想像もしなかったのかもしれない。
他人の子供を注意するということ
他人の子供に注意するのは難しい。
今は他人の子供に声をかけただけで、怪しまれ、あらぬ疑いをかけられるリスクもある。
良かれと思った行動で、反対に責められることもある。
だからといって、危険を感じながら、コトが起きるまで黙って見ていていいのだろうか。
余計なお世話かもしれないけれど、大怪我の恐れを感じる状況なら、声をかけるべきだと思う。
やってはいけないことをしているのなら、注意するのが大人の役目だと思う。
たとえそれが他人の子供でも。
その子の親からあらぬ疑いで責められたってかまわない。
それで何事もなければいいのだから。
さいごに
公園では迷子のお知らせのアナウンスが流れていた。
「白い服、黒いズボンを履いた2歳のお子様が迷子です」
2歳の子供が、どうやったら迷子になるんだ?
親には親の事情があるのだろうけど…
こんな状況で誰が子供たちを守るのだろう。
それではまた。