トランジスタは2SC1815が好きなケンち(@ soredou_kenchi )です。
今回は思いっきり役に立たない記事です。仕事で疲れてボーッとしてたら昔を思い出した(死ぬの?)ので書き出してみようかなと。
小学生のころに流行ったアレ
私が小学生の時代(35年以上前)に、自転車に付けるアメパトサイレンが流行ったことがありました。たしか1300円くらいだったような…
当時の小学生には高価なものです。実用性ゼロです。ファンファン鳴るだけです。でも無性に欲しかった!(子供だから)
画像探したけどさすがに無いですね。
このアメパトサイレンが欲しくてしょうがなかったのですが、お金が無くて買えませんでした。でも欲しい。あのサイレンを鳴らしたい!自転車で!(子供の発想)
無いものは作ればいい
結局、アメパトサイレンは買えませんでした。プラモ小僧だったのでお小遣いはすべてプラモデルに変わっていました。
工作が好きだった私は電子工作にも手を染めました。はじめたのは中学1年生のころ。意味もなくANDゲートとはなんぞやみたいな勉強を独学でしてました。そんなある日、とある電子工作の本を買った時に載っていた回路図に目を奪われました。
回路図ググったらそっくりなの見つかった!
画像はこちらよりお借りしました↓
アメパトサイレンの製作
おお!2SC1815使ってる!偶然見つけてビックリ!
私が作ったのとほぼ同じ回路です。
そう、小学生のころに買えなかったアメパトサイレンを中学生のときに自作したのです。夢を捨てきれなかったのです。(夢?)
この回路図を紙に書き写して(コピー機なんて無い。コンビニも無い時代)国分寺のサンエイパーツまで自転車を飛ばしました。
「トランジスタ6個か…金かかるなぁ」(私が作ったのは上の回路図よりも高出力)とつぶやきながらトレーに抵抗やコンデンサーを乗せながら店内をぐるぐる。「このバリコンかっこいいな」とか関係ないラジオのパーツも欲しくなる気持ちを抑えてカウンターでトランジスタの型番伝えて買い物終了。基盤は奮発してエッチングです。現像液のDP-10も買って帰宅。
とにかくすぐに作りたかったので、帰宅したら速攻で回路図をトレーシングペーパーに書いて、基盤にあてて蛍光灯スタンドで感光させて現像。ハンダゴテでパーツを取り付け、ラジカセのスピーカーを外して移植。(スピーカー買えなかった)完成した時刻は夜11時頃。
できた!よし、角形電池をセット!
ファンファンファンファンファンファンファンファンファンファン
夜にけたたましいサイレンが鳴り響く。
ビックリする兄弟。
うるせー!と怒る親父。
夢が叶った私は角形電池を外してなんともいえない達成感を味わったのでした。
次の日
現像液をセメントで固めて土に埋めたあと、基盤むき出しのアメパトサイレンをながめながらふと思った。
いまさら自転車に付けるのは恥ずかしいな。基盤むき出しだし。
自作のアメパトサイレンはガラクタがいっぱい入っている机の引き出しに封印しました。
もの作りは面白い
後に「無いものは作る」が座右の銘になった私の始まりは、このアメパトサイレンでした。おかげで電気や機械に強くなりました。家電の修理は自分でやります。パーツが必要なら自作します。
売っているモノを買うのは悪いことじゃないけど、自分で作るのも良いものです。いまは買ったほうが安いものも多いですけどね。
先日、工業高校に通う息子がANDゲートやらORゲート(論理ゲート)の宿題やってました。彼はどんなモノを作る人になるんだろう。
ちょっと楽しみです。
それではまた。