雑記

その対応で大丈夫?

投稿日:2016年12月18日 更新日:

ネットのパクリ騒動で気になることを書きます。

変なタイトル付けてますが定期的に読んでくれている人や知人にだけ読んでもらえればいいです。



無断転載禁止に違反してるのはどちらか?

自分の写真を無断で使用されたため、取り下げや使用料の請求をするブログを読みました。複数読みました。

相手の対応に納得いかないケースにおいて、転載禁止と明記している相手のメールなどを公開してる記事がありました。複数ありました。

これは大丈夫なのでしょうか?

当事者間で折り合いがつかなければ法律で解決することになると思います。もしも相手が悪い!と思っていただけで、法的に問題がないと判断されれば立場は逆転しそうです。転載禁止と明記されたメールなどを理解っていながら転載したのですから、客観的に見て明らかにルールを犯してるのは転載禁止のメールなどを転載している方です。

知っていながらやるのはマズいのでは?

法律では「知っていながらやる」ことを「悪意のある」と呼んだりします。世間一般で言う悪意とは必ずしも同じ意味ではありませんが。相手が悪だと思ったら、それに対抗する自分の悪は許されるのかという問題です。こういうケースで法的に許されるのは緊急の必要があるときなどです。これも最終的には司法や行政の判断が必要です。

パクリはそれほどの緊急の問題かと考えると疑問があります。第三者の判断が下るまでは、自分は徹底してルールを守った方が無難な気がします。最悪の場合、こちらが権利侵害をしたことになりかねないです。

大切な写真をパクられたら、取り下げ、損害賠償、使用料などの請求をすることに異議はありません。その権利を有しているのであれば当然の行為です。そのときには感情的にならず、粛々と進めたほうが良いのではないかなと思います。

ネットの場合、感情の熱量が拡散というチカラに変わることもあるので冷静過ぎると効果がないのかもしれません。コメント欄に賛同の声が多いとこの感覚がマヒしそうです。

同意してる人は騒ぎに便乗して楽しんでるだけかもしれません。

透かし文字の効果

写真の著作権を明示するために、画像に透かし文字を入れるケースが定着しつつあるようです。最近よく見かけます。

こういうの↓

写真の透かし文字の例

透かし文字を入れれば、訴えたときに取り下げてもらいやすくなりそうです。明示してますから。

しかし透かし文字を入れてもパクるところはパクります。

サイトの運営者が厳しく規制しなければこういった無断転載はなくならないと思います。ライターやキュレーターと呼ばれる人の中には無断転載は「やってはいけないこと」と認識していない人もいるようです。(わかっててやる人もいるでしょうけど)これは透かし文字の有無に関わらない問題です。

実際問題として取り下げの申請が面倒で放置してしまうケースもあるようです。

透かし文字は、良識のある人にしか届かない対策だと思います。なので私は「やらないよりはやったほうがいい」程度にとらえています。私の場合、普段は文字を入れません。面倒くさいので。

写真に文字を入れるケースで気になるのは、作品を台無しにしてる表示です。写真のど真ん中にどーん!と記載してる写真も見かけます。透かし文字を使わずに。

こんな感じ↓

写真の文字の例

これでは写真が台無しです。そこまでして守りたいのなら公開しないほうが良いのでは?とさえ思ってしまいます。

透かし文字を上手に入れると品の良い作品に仕上がることもありますが、著作権の守り方を誤るとせっかくの作品の品位を損ねます。この辺りのバランスも考えものです。

パクられた人の負け?

記事の内容の信憑性などが問われたウェルク(というかDeNA)の騒動がありました。

全記事が非公開となった今の状況は、信憑性に疑いがある云々には対処しているといえるかもしれません。しかし、パクリの件はどうなったのでしょう。

記事が公開されていない以上、該当する事実はもうありません。

パクリの件はうまく回避されたという印象を受けます。

NAVERまとめも動いてるようですが、いままでにパクられた人はどうなるのでしょう。このままではウェルク同様の結果になるような気がします。

もっとも、損害賠償請求をするまでもなく、無断転載がなくなれば良いと考えている人もいるでしょう。

やったもの勝ちという結果は腑に落ちないところがあります。もしも損害賠償請求をするのなら急いだ方がいいかもと思ったりします。魚拓やスクリーンショットで後からでも何か対策ができるのか知りません。

法律で争うのなら早めに専門家に依頼したほうが良いと思います。ネットに対処法などが書いてあったりしますが、自分の件が当てはまるとは限りません。

パクリだ!と騒ぐ恥ずかしい人

たまに見かけます。

パクられたと騒ぐから何かと思えば「それ?」みたいな。

まあパクリはパクリなのでしょうけど。けど。

言うほどか?みたいな。

記事や写真に独創性がない(誰もが容易に知りうる情報に独自の解釈や整理などの付加価値が見受けられない)場合、権利を主張しても(結構ですが)価値は認められない場合があります。損害賠償請求をしたところで「でもそれ誰でも書けるでしょ?」と判断されれば損害の実害が極めて低い(あるいは無い)と判断されるかもしれません。

平凡なアイスの写真

もちろん自分にとって価値があると思えば権利の主張は大いに結構です。

しかし誰にでも書けそうな記事や、誰にでも容易に撮影できそうな写真を声高くパクられた!と騒ぐのはどうなのでしょう…

いや、いいんですけどね。

自分にとって大切なモノを守るのは他人から咎められることではないと思います。

いや、いいんですよ。

声高に叫んで、コンテンツをガチガチに保護しても。

個性のない記事や写真を「パクられた!」と騒ぎ立てる、その反応の度が過ぎると見ていて恥ずかしいと思っただけです。

タケモトピアノのCMを見せつけられてる気分になっただけです

独創性や個性の有無の判断は難しいと思います。なので批判するつもりはありません。ただ騒ぎすぎるのもどうかなと。

この辺りもバランスが大事だと思います。

私には、自分のモノが取られたことに過剰に反応しているように見えます。もっと落ち着いて対処すれば良いのにと思います。

さいごに

ネットの世論は話題を広げるチカラがあります。最近このチカラを特に感じますが、著作権の問題は法律の問題です。感情で解決できることではないです。怒りに任せて自分が不利益になる状況を作らない注意が必要だと思います。

いやですね、大人の世界って。

それでも法律は同じ内容でも弁護士によって解釈が変わることがある厄介なものです。特に著作権に絡む法律は解釈が難しいと思います。

パクリ騒動で憤慨してる人が版権のある画像をブログやツイッターに上げている状況も見かけます。有名なブロガーでも大丈夫なのかな?と疑問に思うこともあります。許可を得ているかもしれないので真偽はわかりませんが。

昨今のパクリ騒動を見て、パクられた!と騒いで、かえって恥ずかしいことや不利益な状況を作らないためにも冷静に対処したいと思いました。

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。