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車いす、ベビーカー、自転車に欠かせないスロープは無いよりあったほうが良いけどソレはダメでしょ?と思ったので少し真面目に考えてみた

投稿日:2015年11月20日 更新日:

道路に段差がある場合、スロープが接地されている場所があります。

スロープがあると、車いすやベビーカー、自転車などを利用する人は助かります。つまずく危険が無いのでお年寄りも助かります。

安全で便利なスロープはとても助かります。

たぶん、助かります。

きっと、助かります。



道路の段差

スロープは、段差がある場所でも車輪が付いた用具が通行しやすいように設置されたものです。(今回はお年寄りの歩行の利便性については触れません)

歩道と車道の間には段差がある場所が多いです。交差点では歩道が僅かにスロープ状になっています。

しかし、多くの交差点は歩道と車道の境目に若干の段差があります。2cmくらいでしょうか。この僅かな段差でもベビーカーのように車輪が小さい用具はつまずくことがあります。

交差点を渡ったとき、歩道に乗り上げるタイミングで「ガツン!」と車輪が引っ掛かった経験がある人は多いでしょう。ベビーカーでは段差を乗り越えるときに前輪を軽く持ち上げたりしますよね。

一般の自転車ではあまり気になりません。

車いすはどうでしょう。前輪がベビーカーなみに小さい車いすは、この僅かな段差に引っ掛かりやすいのではないでしょうか。自力で走行している人は自分のチカラだけで、この段差を乗り上げなければいけません。

これって、けっこうキツいんじゃないかな。特に女性やお年寄りには。

せっかくスロープ状にしたのなら、僅かな段差も無くせたら良いですね。

誰のためにスロープを作るのか

道路以外でもスロープを見かけることがあります。公共施設にはよくありますよね。

建造物のスロープは、車いすの利用をイメージしたと思われるものが多いです。

幅が広く、傾斜も緩やかです。

私が住む街にある公共施設でも、こんなスロープがありました。

スロープ

傾斜角度が緩やかなのでベビーカーなら余裕ですね。

ベビーカーならね。

それ使えるの?

ベビーカーは保護者が押して移動するものなので、多少急な坂でもスロープ状にさえなっていれば、まあなんとかなるでしょう。

車いすと比べたらベビーカーは強いです。

車いすは大変ですよね。スロープがなければ行動範囲も狭くなるでしょう。

さて、私が住む街は人に優しいです。市は歩道橋にもスロープを設置してくれました。ベビーカーはもちろん、車いすでも歩道橋が渡れるスロープです。すごいでしょ。

その歩道橋がコレです。

歩道橋のスロープ

歩道橋のスロープ

なんていうか…

長いよ!

傾斜は緩やかですが登るのは大変です。
歩道橋のスロープ

車いすでこの坂を下るのはかなり怖そう。
歩道橋のスロープ

他に方法はなかったのかな…

利用者をイメージしただけでは足りない

スロープを設置するときは、実際に利用する人をイメージすることが大事です。しかし、車いす用のスロープの場合はイメージだけでは不十分です。

特に腕力が弱い女性や年配の人への配慮は欠かせません。

この歩道橋は介助の人がいる前提で作られたと思います。傾斜角は緩やかですが、長い距離を自力で登るのは無理でしょう。

では距離が短ければ良いかというと、そうでもありません。

傾斜角度も重要な要素です。短くても角度がキツければ1mでも登れません。

歩道橋は傾斜角度が緩やかでした。公共施設のスロープも緩やかでした。あの傾斜角度は本当に適切なのでしょうか?

あの傾斜角度よりもキツいスロープもよく見かけます。

車いす用のスロープの傾斜角度。設計者はどこまで考えているのでしょうね。

車いすに適切なスロープの傾斜

車いすのスロープの傾斜角度については以下の法律で定められています。

国土交通省のホームページ
バリアフリー・ユニバーサルデザイン 交通消費者行政/公共交通事故被害者支援の『高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律』に以下の条文があります。

第六条の二『勾配は、十二分の一を超えないこと。』

第十一条の六 (ロ)『勾配は、十五分の一を超えないこと。』

敷地の内外で基準が変わるようです。ちなみに『十二分の一』とは、1mの高さに対して12mの長さが必要ということです。

これはあくまでも法律の基準です。実際には体力などにより必要とされる傾斜角度は変わります。

公共施設ではこの法律に則って建築されていると思いますが、一般の建造物ではこの基準を満たさないスロープも見受けられます。

無いよりはずっとマシですけど。

スロープを設置するのなら、可能であればこの基準を十分に満たす構造にしてもらえたらなぁと思います。

『傾斜角度はこんなもんでいいべ』と、イメージで決めるのではなく。あと長さもね。

よく考えられていると思わせるスロープ

あくまでも健常者の目線ですが、よく考えられているな。と思えるスロープがありました。場所は歩道橋と同じ所沢市にある航空公園です。

航空公園

施設の入り口は緩やかなスロープになっています。が、その左側にさらに緩やかな車いす用のスロープがあります。

航空公園のスロープ

航空公園のスロープ

傾斜角度はとても緩やかです。歩道橋のように一直線ではないので途中で休憩もできます。

ここまでできたらいいですね。

さいごに

私がよく行く複合型商業施設は広大な敷地に大きな駐車場があります。よく見ると、いたる所に段差があります。スロープはありません。敷地は広いのに残念です。

車椅子の大変さについては、ごりら (@goriluckey)さんのこちらの記事もおすすめです。

車椅子で大阪城公園を1周するのは超大変! 思いもよらないことがとんでもないハードルに! | ごりらのせなか

それではまた。

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ケンちです。約20年ほど写真業界にいました。いまはIT系企業で主にITとは関係ない仕事をしている普通の人です。Twitterによく出没しています。