Mastodon(マストドン)が急速にユーザーを増やしています。
このポストツイッターとも呼ばれているMastodonを使ってみたので感想など書きます。
Mastodon(マストドン)ってなに?
Mastodonとは、一言で言えばツイッターのようなSNS。
投稿、ブースト(ツイッターで言うリツイート)、ファボ(いいね)ができて、フォロー、フォロワーが増やせます。
画像や動画の投稿も出来る。
リンクも貼れる。
ブロック機能もある。
感覚的にはツイッターと同じ感じです。
大きな違いは
- 文字数が500文字
- 特定の会社が運営しているのではない(のでサービスの提供が突然終わる心配がない)
といったところでしょうか。一言では説明できない大きな違いは他にもあるので後ほど紹介しますね。
ツイッターにある機能がMastodonにはなかったり、ツイッターにない機能がMastodonにはあったり。機能面では一概にどちらが優れているとはいえないかも。
一番大きな特色は「特定の会社が運営しているのではない」というところですね。
Mastodonのプログラムは自由に使うことができるので、個人や団体がサーバーを設置して、自由にMastodonの運営ができます。そしてこれらのサーバーが相互に繋がります。
SNSの互助会のような仕組みですね。
個人や団体のサーバー同士が繋がって、相互に投稿を見たりフォローしたりファボしたりできるので、今後もMastodonの世界は広がりそうです。
たくさんのサーバーが個々に運営されていて繋がっている。この状態を分散型と呼ばれたりしています。アニメの「ソードアートオンライン」を見ていた人は、ザ・シードをイメージするといいかも。ゲームじゃないけど。
個人や団体がサーバーを設置して作られたMastodonはインスタンスと呼ばれます。インスタンスって聞き慣れないかもしれませんが、「コピー」と考えればいいかな。基のプログラムソースからコピーして作られた。みたいな。(プログラム開発をしている人には馴染みの言葉です)
個人や団体がインスタンスを作る場合、特色を持たせることができます。例えばいま日本のMastodonで有名なのがPixivが運営するインスタンス「Pawoo(パウー)」です。
創作活動をする人に人気のPixivが、専用のツイッターサービスを始めたようなものですね。
特色を持ったインスタンスの何がいいのかは後で説明します。
Mastodonの操作画面
Mastodonの画面はこんな感じ。
PCのブラウザで見ると4列あります。スマホやタブレットではいずれか1列を切り替えて使う感じ。
一番右のタイムラインは「ローカル」と「連合」を切り替えて表示します。ここはツイッターにはない機能ですね。「連合」ってなに?って感じだし。
ローカルタイムラインでは、そのインスタンスのトゥート(ツイート)すべてが見れます。
これ、フォローしてない人のトゥートが全部見れるんですよ。ここがツイッターと大きく違うところ。
例えばPixivが運営するインスタンス「Pawoo(パウー)なら、創作活動に興味を持った人たちだけのトゥートすべてが見られるということ。
特色があるインスタンスでアカウントを作ってローカルタイムラインを見ると、自分が好きな世界の話題だけでタイムラインが埋められています。
いっぽう、連合タイムラインでは他のインスタンスのトゥートも表示されます。これが他のサーバーとも繋がっているということですね。かなり雑多な投稿群にも見えますがツイッターもフォロワーを整理しないとこんな感じです。
話は戻るけど、ローカルのインスタンスは魅力的ですね。自分の興味のある趣味趣向の人が集まるインスタンスでアカウントを作れば、好きな話題にどっぷり浸れます。
写真関連のインスタンスができたらアカウントを作ってみたいです。
もうハッシュタグに「◯◯な人と繋がりたい」なんて付けなくていいんですよ。すぐに繋がれますから。
あ、もちろん、ハッシュタグもツイッターと同じように使えますよ。
アプリを使った方がいいかも
Mastodonを始めるならアプリを使ったほうがいいと思います。特にスマホでは。
ブラウザはタイムラインがリアルタイムで流れる仕組みになっていますが、インスタンスのユーザーが多いとメッセージが滝のように流れて行きます。コレ、通信費やデータ容量の無駄遣いになりそうです。
アプリを使えばタイムラインが止まって見えるのでムダがありません。(アプリによってはメッセージが流れるタイプがあるかもしれません)
私が使っているのはAndroidの「Tusky」。
iPhoneでもMastodon用のアプリ「Amaroq」があります。

Mastodonがいまの勢いで大きくなれば、使い勝手の良いアプリが今後増えそうですね。
さらに、PixivはPawoo(パウー)専用のアプリも出しました。
画像の投稿が多いPawoo(パウー)専用というだけあって、独自に「メディア」というタイムラインを追加しています。メディアタイムラインには、画像の投稿だけが表示されます。
画像の表示の仕方も徐々に変更しているようです。これからもっと使いやすくなると嬉しいです。
ツイッターと比べてどうなの?
Mastodonの2つのインスタンスにアカウントを作って使ってみたけれど、甲乙付けがたいです。どちらも一長一短あります。
ただ、Mastodonを使って感じた「とても良いところ」は(さきほども書きましたが)興味のある話題を集中して見れること。
そして、その中からより興味を感じたアカウントをフォローすれば厳選されたトゥートがホームのタイムラインに表示されること。
ツイッターではコアな仲間(話題)を見つけるのが大変だけれど、Mastodonなら自分の趣味趣向に特化したインスタンスにアカウントを作れば、コアな話題を取りこぼしにくくなります。
インスタンスという形で話題が分散されることで、専門的な会話の渦に入りやすい。みたいな感じでしょうか。
ブロガーならブロガーのインスタンス。
子育て世代なら育児のインスタンス。
そんな感じで特定の話題に特化したインスタンスが増えて、その中でコアな情報の交換をしつつ、連合で見つけた他の人をフォローする。そうすることで、専門性が高いタイムラインの中に、その他の話題も持ち込める自分らしいタイムラインが作れるような気がします。
そんなふうに考えると、これからのインスタンスの拡大が楽しみです。
さいごに
私はMastodonがかなり気に入りました。たぶん使い続けるでしょう。イラストを描く人が好きなのでPixivのPawoo(パウー)を見てるのが楽しいです。
まだ始まったばかりのサービスなので、いろいろ不具合(迷惑テスト投稿や荒らしなどの出現)はありますが、上手に活用したいです。
あと、個人でもインスタンスは作れるということは、悪意のあるインスタンスが出現する危険もあります。(メールアドレスとパスワードを盗むとか)
Mastodonを始めるなら他のサービスで使っているメールアドレスとパスワードの使い回しはしないほうが安心です。なによりも、得体の知れないインスタンスには登録しないほうがいいですね。
どのインスタンスが信用できるかは、いずれまとめ記事を誰かが書いてくれるかも。(他力本願)
それではまた。