使ってますか?IDカード。首から下げたり、クリップで胸元や腰に付けたりするアレです。
私の会社でも使っていますが、ちょっと怖いなと思うときがあります。
セキュリティ対策に便利
数年前から首からストラップでIDカードを吊り下げている人が増えました。
一見、同じモノのように見えるIDカードですが、その素材はいろいろあります。
- 紙に印刷
- プラスチックに印刷
- 磁気カード
- フェリカなどのICチップ内蔵
などなど…
素材は用途によってさまざまです。
このうち、磁気やICチップのカードはカギの役割もします。
セキュリティがしっかりしている会社では必須と言って良いかもしれません。
ドアの脇にある読み取り装置でカードを認識させると、解錠するだけでなく、カードのIDを記録することもできます。
どのカードで解錠したかがわかるので不正利用もされにくいです。
便利な反面、貸与された側はしっかりと管理しなければならないのでちょっと面倒です。失くしたら大変ですからね。
間違っても「カード忘れたからちょっと貸して」なんてこと、やってはいけません!(やってる人多そう…)
情報セキュリティに厳しくなった今、このカギにもなるIDカードを首から下げるケースが増えたのですが、ちょっと怖いなと思うことがあります。
実際にあった怖い経験
これは自分で経験したことです。
間抜けな話なんですが、事例は多いかと思います。
セキュリティに厳しい会社ならシュレッダーも常用していますよね。
あ、もう想像できますよね?
そうです。私は首から下げたIDカードをシュレッダーに巻き込みそうになったことがあるんです。この経験者って意外と多いのではないでしょうか。
私がやってしまったときは、幸いシュレッダーの緊急停止ボタンを押したので助かりました。
シュレッダーの引き込む力はとても強いです。そのまま巻き込まれていたらと思うとゾッとします。
最近のシュレッダーでは、投入口が停止スイッチになっているものもあります。こういった機種なら、万が一、IDカード(ネクタイなも)が引き込まれても安心です。
しかし、旧式のシュレッダーでは電源スイッチを切らなければ止まらない機種もあります。普段使っているシュレッダーの停止ボタンは確認しておきたいですね。
また、シュレッダー以外でも、エレベーターや自動車のドアなど、カードのストラップがさまれる危険な状況は多々あります。
多くの会社が採用しているからといって、首から下げるタイプを選択するのは疑問です。邪魔になることもあるし肩もコリの原因にもなります。
IDカードを使用するなら、なるべく胸のポケットなどにクリップで止める方が安全で良いと思います。
想像すると怖いこと
IDカードでドアの施錠ができるのは便利です。
ドアごとに指定のIDだけ解錠でるようしておけば、その部屋の入退室者を限定できます。
セキュリティが強固になるので他部署の人は入れないようにしている会社も多いでしょう。
この、部外者は入退室できない仕組みが少し怖いです。
人がたくさんいるときは良いのですが、残業や休日出勤などで人が少ないときは、怖いなと思うことがあります。
例えば…
急な病気や怪我で倒れたとき
室内にひとりで仕事をしているときに、不測の事故や怪我で動けなくなった場合どうなるでしょう。
ドアの外に人がいても、その人が部外者なら入れません。
「タスケテ…」
「グフッ…」
ドアの外の人は、悲痛な声を聞いてオロオロするでしょう。
マスターキーがあれば入れますが、セキュリティが強固な会社のマスターキーは簡単には使えないでしょう。
社内にマスターキーを扱える管理責任者がいなければどうなるでしょうか。
火事になったとき
他部署のドアの隙間から煙が!
中には人がいるのか、いないのかわかりません。
消火器の場所は知っていても、ドアを開けられなければ消火はできません。
こうなると、非常警報のボタンを押して、責任者に連絡をして、助けが来るのを待つしかありません。
しかし、助けに来た人もカードキーを持っていなけてば、ドアが開けられない。
こうなるとドアを破壊する道具が必要になります。
その間にも火の手はどんどん広がります。
※非常警報や火災報知機などと連動しないドアロックもあります
本当に必要なの?
休日にひとりで出勤していると怖いです。
セキュリティ対策が重要なのはわかります。
しかし、上記のような万が一の事態に対する対処方法も一緒に考えなければ、人命や財産を失いかねません。
もしかしたら、部屋の施錠は必要ないかもしれません。
施錠は書類が収納されたキャビネットのみにして、入退室管理はビデオカメラだけで良い部屋もあるのではないでしょうか。
安易にカードキーを設置している会社もあるのではないでしょうか。
セキュリティブームに踊らされていませんか?
さいごに
セキュリティ対策は必要ですが、有効性や万が一のリスクも考慮する必要があります。
強固にする一方だけでは万全ではないと思います。
カードキーで閉じられた部屋にひとりで入る場合は、万が一の連絡手段や緊急時の解錠方法も確認しておいたほうがよさそうです。
それではまた。