こどもから感動的なメッセージをもらうことがあります。こどもが描いた上手な絵に感動することもあります。
そんな誰かに見せたくなるようなモノをこどもから見せてもらったときに、ネットで公開する人も多いようです。
でも、それって大丈夫なんでしょうか?
その感動は共有してもいいものかな?
卒業式や親の誕生日に、こどもからメッセージをもらうことがあります。「ありがとう」や「だいすき」のひとことでも感動します。涙が出ます。
感動的なメッセージは誰かに見せたい、感動を知ってほしいと思う親は多いと思います。フェイスブックやツイッター、ブログでも、こどもから送られたメッセージを公開する人がいます。
ネットで公開はしなくても、友達や祖父母に見せたり、話をしたりすることはよくあることだと思います。
感動を誰かに伝えたくなる気持ちはとてもわかります。
でもちょっとモヤっとします。
答案用紙はこどものモノ
こどものテストの答案用紙がツイッターで流れてくることがあります。おもしろい回答をしているとリツイートされます。拡散されます。
でもその答案用紙はこどものモノです。親のモノではないと思います。
ツイッターで拡散されて、こどもはどう思っているのだろう。一緒に面白がっているのなら良いのだけど。
まさか、こどもに内緒で拡散とかしないですよね。
テストの例題がおかしかったり、採点のしかたに疑問を投げる場合もありますね。これはこどもの回答とは違うのでこの記事のケースにあてはまりません。この記事で言いたいのは、こどもが書いた内容を公開することです。
それはナニでダレのモノ?
こどもから親に送られたメッセージ。それは、こどもから親へのラブレターだと思います。親に読んでもらうために一生懸命書いたラブレターだと思います。
適当に書いているこどもはいないはずです。一生懸命言葉を考えて書いていると思います。それがたとえ一言でも、純粋な心がこもっているから感動します。
テストでわざとふざけた回答をするこどもはいないと思います。一生懸命考えた回答だと思います。笑いのネタにして良いとは思えません。
ウケ狙いで回答したのなら、その行為そのものが問題です。いずれにしても、その答案用紙はこどものモノであって、親のモノではないはずです。
自分がされたらどう思う?
こどもから親へのメッセージや、こどものモノをネットで公開している画像をよく見かけます。
こどものモノを公開する場合、どこまでなら良いか、家庭や親ごとにいろいろな考え方や判断基準があると思います。名前などの個人情報は黒塗りされてたりするので、何か考え(基準)が介在している様子はうかがえます。
こどもの年齢によっては自分が書いた内容をネットに公開する意味がわからないでしょう。小さいこどもには承認を得ること自体が無理な場合もあります。
家庭の問題なのでネットで公開することが絶対ダメとは思いません。
ただ、こどもが知らない、こどもには内緒で公開しているのだとしたら、少し考えてみて欲しいです。
自分がされたらどうでしょう?
数年後、こどもがその画像を見つけたときに、こどもが納得できる説明ができるかな。
さいごに
親は往々にして、こどものモノを自分のモノと勘違いします。所有権とか著作権などといった難しい話ではありません。
育ててあげているとか、買ってあげているとか、そういう話でもありません。
自分のこどもであっても、人格をもったひとりの人間です。尊重は大事だと思います。
幼児期のこどもは判断しようがありませんね。なので大きな問題になることはないかなと思います。小中学校くらいになるとちょっと要注意かなという気がします。
改めて言いますが、絶対ダメとは思いません。こどものモノをすべて他人に見せてはいけないとも思ってません。上手に描けた絵ならいろんな人に見てもらいたいと思う子供もいると思います。
ただ、何の考えも無しに公開しているのだしたら、少し考えてみてもいいかも。
それではまた。