雨が降ると雨水が溜まって歩いて通るのが困難な道がありました。落ち葉が道路脇の側溝のフタの穴に詰まって雨が流れて行かないんです。
特にゲリラ豪雨のように突発的に大量の雨が降ると、大きな水たまりのような状態になってしまいます。
その道は自分の生活道路ではないのだけれど、毎年同じ光景を何度も見ているので気になってました。
先日の台風の日、たまたま通りかかったら、やはり水が溜まっていました。落ちていた棒を拾って側溝のフタを塞いでいる落ち葉を取りながら思いました。
誰かがやらねば
市役所の道路維持課へ行ってみた
道路の問題ならまず市役所かなと思い市役所へ行きました。
何課に行けば良いのかわからず案内板をよく見ると、道路関係の課がいくつかあり、そのなかに道路維持課というのがありました。どうやらここっぽい。いやきっとここだ。
役所の課名というのは地域によってさまざまです。なので他の地域では違う名前かもしれません。
ちなみにどこに行けば良いのかわからない場合は総合受付で聞けば大丈夫。でも会話が苦手な私にはハードルが高い。こういうときに案内板はホント助かります。
2階に上がり、道路維持課のカウンターで人を呼びました。
「すいませ〜ん」
「はい。どのような御用でしょう」
出てきた人は物腰が柔らかい感じの良い人。よかった。緊張せずに話ができそう。
「雨水の水はけが悪くて困っている道路があるのですが、そういった相談はこちらでよろしいでしょうか?」
「はい。その道路は市道でしょうか?」
(え?)「わかりません」
「では場所を教えてください」と地図を広げる。
「ここです」
指を差した道路には赤い線が引いてありました。どうやらこれが市道の印らしいです。
道路には国道、県道、市道、私道といろいろあって、それぞれ管理の管轄が違います。繋がっているまっすぐの道でも、途中で県道から市道に切り替わっている所があって、管理の差が目立つ道もある、というニュースを見たのを思い出しました。
今回の道路は市道です。これが県道だったら県庁まで行くのかな。うへぇ。
状況を説明した
「この道は雨が降ると水が溜まって歩いて通るのが困難になります。側溝に落ち葉が詰まってしまうのが原因です。落ち葉を取ると雨水は流れて行きます。」
こんなときのために、先日の台風のときの状況を撮影しておいたので、写真を見せながら説明しました。
落ち葉を取る前の状況
落ち葉を取った後の状況
話を進めていくなかで確認されたことが3つありました。
- 穴の形状
- 穴の位置とフタの設置数
- 落ち葉を取れば雨水は流れるか
穴の形状を確認されたときに写真が役にたちました。撮っておいてよかった。
穴が小さかったり、穴の数が少なければ、グレーチングというタイプに換える方法があるらしいです。↓これがグレーチング。
ただし、グレーチングの効果は、落ち葉を取ればスムーズに雨水が流れることが前提条件となります。そもそも、側溝の排水能力が流れ込む雨水の量を処理しきれなければ、穴を大きくしても効果は無いからです。
その点は、私が実際に落ち葉を除去して排水がしっかりされていることを確認していたので問題ありませんでした。上の落ち葉を取った後の状況の写真は、側溝のフタに詰まった落ち葉を取って5分ほど経過したときのものです。落ち葉が邪魔しなければ雨水はスムーズに流れて行きます。
穴付きのフタの設置場所は、写真を拡大しながら確認しました。もっと詳細に写真を撮っておけば良かったと反省。でも状況の確認には十分でした。
対策
道路維持課の人といろいろ話しながら対策を考えた結果、『排水能力には問題がないので、穴が小さいフタをグレーチングに交換する』という結論になりました。
グレーチングへの交換であれば(形が合えば)すぐに対応できるとのことです。
既存の穴をグレーチングに交換しただけでは若干の不安はあったけれど、増設となると費用と時間がかかるらしい。まあそりゃそうですよね。
税金のムダ使いになると困るので、まずはフタを交換して、様子をみて、また詰まるようであれば写真を撮って改めて相談することにしました。
最後に「相談票」(だったかな)に、住所、氏名、連絡先の電話番号を書いて帰りました。
状況を連絡してくれると言ってくれたけど、煩わせるのもナンなので、なにかあればこちらから連絡することにしました。
ひとまず一見落着。
フタが変わってる日が来るのがたのしみです。
役所に相談して感じたこと
担当の人がとても親切丁寧に対応してくれました。やさしい口調でした。すんげーいい人だった。
市役所に行く前に黒澤明監督の「生きる」を思い出していて、いろんな課をたらい回しにされたらどうしようと、ちょっと不安だったけど、さすがに今はそんなことないのかな。それともたまたまかな。
相談してよかった。というのが率直な感想です。
相談前に写真を撮っておいたのも良かったです。状況説明はビジュアルがあったほうが話がはやいし、穴の形なども写真のおかげで正確に伝えられました。
市役所に街の設備について相談に行ったのは始めてだったので、いきなり行って話を聞いてくれるのか不安でした。でもまったく問題なく、スムーズに話ができました。
市役所、恐るるに足らず!ははは!
さいごに
相談してみるものですね。
街の公共施設、設備などに不具合を感じたら、これからも相談に行ってみようと思いました。
街の設備の不具合は、市役所の人でも気づかないことがあると思います。そういった不具合を「そういうものだ」とやり過ごすのも良くないですね。
誰かが動けば、みんなが快適になる。その誰かは自分なのかも。あ、これ雪かきのときにも同じようなこと書いたっけ。
こんなことを書くと私が立派な人のようなイメージがあるかもしれないけど、ぜんぜんそんなことはなくて、大雨が降ったときに、その道路を歩く人を見て
私のおかげで歩きやすくなったのだぞ!
と、心のなかでふんぞり返るんです。
ふはははは!
それではまた。